インド門のニューイヤーイブ



12月31日夜、ホテルでは、ニューイヤーイブのパティー!! 女性陣は、旅の途中で買い求めた、サリーやパンジャビースーツで、インド人に変身。サリーは、一枚の布を身体に巻いて、安全ピンで留めるだけ。ホテルのフロントの方が着付けてくださる。
ディナーショーは、インド舞踊。ジャイナ教の踊りは、青森のねぶたのよう。音楽は、日本の祭囃子を思わせる。ここではYAMAHAのキーボードが。ジャイナ教は、電子楽器がお得意の様子??

(写真は、海から見たインド門です。) 「ニューイヤーを、インド門で迎えよう。」Yさんの提案に、外に向かう。ホテルの前はインド門。12時を前に、あちこちから人が集まってくる。ところがなんと、ホテルの宿泊客は、外出禁止。入り口の階段に降りるのも許されない。もちろん、外部の人がホテル内に入るのも禁止。簡易のフェンスを立てるホテルマン。警官の姿もちらほら。なんだ、なんだ?何が起こるんだ?一触即発の危ない雰囲気。人々のエネルギーの塊をビンビン感じる。みんながホテルの階上を見上げている、何かが起こりそう!!みんなわくわく!!腕時計を見ながら、カウントダウンの瞬間を待つ。

すると、突然人の流れが変わる。え?あっけにとられる私たち。ぞろぞろと来た道を引き返す人々。大声をたてたり、奇声をあげる人もいない。みんな列のスピードを変えるふうもなく、ぞろぞろとつながって歩く。インド門の向こうで、ひとつ、またひとつずいぶん間の悪い花火があがる。ニューイヤーと言えば、華々しく打ち上がる花火と、人々のカンウントダウンの大合唱。そして、音楽とダンスの大騒ぎ・・・の頭でいた私たちは、あっけにとられてしまった。こ、こんなのって・・・あり?そうか、ここはインドなのだ。

部屋にもどって、街を眺める。日本なら、こんな夜は、パラリラパラリラと、派手に車が通ったり、乱痴気の大騒ぎを演じるものがいるのに、ここムンバイでは、誰かが、前の人を押して人の流れが乱れただけでも、警官が笛をふき警棒をふりまわす。人々の抑圧されたエネルギーが街のあちこちで渦を巻きながら、遠ざかっていく。こんなピリピリとした雰囲気の中、誰かの合図でカウントダウンなんか始まった日には、そのまま暴動になりかねないのだろう。

街角には、ニューイヤーの縁起物を売る店が出る。帽子に何か飾りがついたものを売っている。欲しいなあ・・・泊まったホテルが高級すぎたか。窓ごしに街を眺めるしかない私たち。やっぱりここでは、外国人なのだ。ちなみに、ホテルのパーティーでは、ニューイヤーのカウントダウンに、ダンスパーティーで、大騒ぎだったそうだ。




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