インド交通事情2
ボンベイの街には信号があります。
でも、横断歩道が・・・、日本みたいにあちこちにあるわけではない。
横断歩道は信号のあるところしかありません。
で、道路は、車優先(・・・日本でもそうだけど)です。
だから、横断歩道以外で道路を横切るときには、決死の覚悟?が必要です。
日本だと、無理にでも渡ろうとすると、徐行してくれたり、止まってくれたりする車が結構ありますが、インドは容赦なく突っ込んできます。何度か、露天にお兄ちゃんに車を止めてもらって、渡りました。車の止め方にもコツがあるようです。
命が惜しかったら、遠回りでも、信号機を探してその下の横断歩道を渡るか、根気よく車がとぎれるのを待つしかない。
街なかは、そうでもありませんが、ちょっと郊外に行くと、牛もいます。
牛は、優先で、車はたいてい止まります。
信号機のところには、朝は警察官らしき人が立って、交通整理をしています。
信号は、黄色はたいてい、進みます。赤も・・・ときどき、進みます。
交差点の手前で止まるなんて、控えめなことはしません。
たいてい、交差点の真ん中まで入ってきてから止まります。
これで、接触しないというのだから、たいしたもんです。
接触しても、何か壊れない限り、気にならないのかもしれない・・・。
日本の車道には、車線変更とか制限速度とか、かいてあるじゃないですか。
でもボンベイ・オーランガバードの道には、そういうのがありません。
直進したいときは真ん中を、右折したいときには限りなく右を、左折したい
ときは限りなく左を、自己申告して走ります。
もちろん他の車も割り込んできますが、心優しく「どうぞ」なんて譲っていたら
右折したいのに、いつのまにか、左車線に・・・なんてことになってしまいます。
だからめいっぱいクラクションを鳴らして、自分の存在をアピールしてるのかな?
それとも、車の(特に、トラック)後ろのバンパーに「HORN PLEASE」
と書いてあるせいかな?
とにかく、「日本でこんなにブーブーやってたら、クラクション殺人がおこりそう。」って思うくらい、みんな、ブーブーやってます。
前の車を抜きたいとすると、まず「あなたの後ろに私がいますよ。」と鳴らす。
相手が答える。
速度をあげて横に並ぶ。「私が横に並びますよ。」と鳴らす。
もちろん相手も、「おいおい、そりゃ、困るよ。」なんだか「はい、どうぞ。」
なんだか、クラクションで合図してきます。
そして「あなたを抜きましたよ。」と鳴らし、相手もそれに答えて鳴らします。
そんなのが道中いたる所で繰り広げられているから、とっても、う・る・さ・い!!