午前8時半、人々は動きはじめているのだが、まだブリュッセルの街は薄暗い。あたりが白んでくるのは、午前9時頃だ。ホテルから一歩出て吸い込む空気が、痛い。思わず「さっ む〜い!!」と声を上げる。と、ガイドさんから「あなたってほんとに寒がりね。」と声がかかる。どうやら、私は外に出るたびに必ずこのセリフを言うらしい。出会ってから、何度そのセリフを聞いたか、と彼女は言う。よく観察している。今日から一泊二日の日程で、ブルージュへ向かう。バスに乗り込みしばらくは、暗い街の景色を眺める。郊外は雪景色。路面はよく凍っている。
お昼前過ぎにブルージュに到着。まずはホテルへ。なんとこのホテルの地下には聖ドナス寺院の遺跡が残っている。でも残念ながら、滞在中に見ることはできなかった。荷物をおきカリヨン(調律された鐘を何個か組み合わせて、旋律を奏でられる鐘)の音が響く街をめぐる。
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