バスは、ヤシの樹海の農道を走っていく。やっと、南の島のそれも田舎にやってきたぞって感じだ。こんな風景に出会いたかったんだなぁ。ぼぉ〜と外を眺めているだけの時間。
ボロブドゥール遺跡は、そんな樹海の中に突然現れる。アジアでも有数の大乗仏教の遺跡。寺院の周りは公園になっていて、物売りのおにいちゃんに囲まれながら、参道を歩く。寺院の正面にたったとき、「来ちゃったよぉ!!」と思わず叫んでしまった。仏教美術には学生の頃から興味があった。でも、いつか行きたいというつもりも、いつか行くだろうという予感もなく、ただただ、来てしまったというのが本音のボロブドゥールなのだ。こういうのを導かれたとでもいうのだろうか。
|
|
|
|
|
|