ネッシーをさがせ


1974年8月,私はいてもたってもいられず,ホームステイ先中のウェールズ国境に近いチェスターからモーターウェーM4をレンタカーを走らせ,ネス湖へ向かった。途中グラスゴーでチェンジの壊れたボグソールをフォードに乗り換え,霧につつまれたスコットランドの湖沼地帯や山岳地帯を抜け,ネス湖湖畔で一泊した。朝まで何度も起きて湖面を見張ったが,ついにネッシーは現れなかった。当時各国の観測隊が水中探査装置も持ち込んでいた。

 1998年,あの写真はいたずらだったと2名の老紳士がマスコミに証した。夢はあせたが,すべての謎が解明されたわけではない。ネス湖は氷河に刻まれた狭い峡谷に海水が侵入したもので,泥でにごった湖水は塩からかった。湖東端の大都市インバネスには,ネス湖入り口になんと喫茶「ネスカフェ」があった。

左二枚はネッシーの絵はがきである。左下はチェスターの競馬場で開かれた,カーニバルに集まった女の子達。後ろにローマ軍の建造した水道橋が見える。

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