ミニ発電床



拳で叩いたり,足で踏んで発電させる
○こんな実験です
人が歩くときに床に発生する圧力の振動で発電を行う発電床は,慶応義塾大学等で研究され,圧電素子を並列にマトリックスに並べています。2006年,東京駅のSuicaゲートの6通路に6m^2の面積に設置され,1日最大約10kW秒の発電量を得たそうです。ここではそのミニ版を試作してみました。
 
○こんなことが学べます
圧電素子は別名ピエゾ素子と呼ばれ,変形させると電圧が発生する圧電の原理を体験できます。
並列にすると,電流を多く取り出すことができます。
人の歩行時に捨てられていたエネルギーを電気に回収する,新しい視点のエネルギーです。

○こんな仕組みです 
水晶の単結晶やチタン酸バリウムなどは、力を受けて歪みを生じると,その表面に電荷が発生します。これを圧電効果と呼びます。圧電素子はこのような圧電材料を利用したものです。
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暗闇にサンタが浮かび上がります


○準備しよう 
圧電スピーカ 16個,高輝度白色発光ダイオード 2個,プラ板,ゴム板(2mm厚),ウレタンフォーム板(1cm厚),両面テープ,セロハンテープ,ビニルテープ,半田,半田ごて

回路図。個々の圧電素子は並列に接続する

圧電素子をマトリックスに並べる
○作ってみよう 
@ 圧電スピーカは,共鳴容器に入っているものは千枚通しやマイナスドライバーで圧電素子を取り出します。
A プラ板を適当な大きさに切り,両面テープを貼って,圧電素子をマトリックスに並べます。
B 全て並列になるように配線します。
C 一方のLEDのプラスと,他方のLEDのマイナスをそれぞれ合わせ,圧電素子の配線に接続します。
D ウレタンフォーム板をプラ板より少し大きめに切断し,圧電素子のマトリックス側を下にして,上にのせます。
E プラ板の上に2mmの厚さのゴム膜をのせ,ウレタンフォーム板に貼ります。

マトリックスを裏から見る

プラ板をゴム板で覆う
○製作の注意
圧電素子の真鍮部分はマイナス側です。ここにプラス側の配線の剥き出し部分がふれないように,半田付け部分にはビニルテープを巻きます。

○使い方
上下,どちらの面に衝撃を加えても点灯します。拳で叩いたり,足で踏みつけたりします。


○開発にあたって
圧電素子により,運動エネルギーを電気エネルギーに変換するのは,まだまだ効率がよくありません。発想の転換で,実用的な発電装置に変えることが必要です。
また,大容量キャパシタ等に充電して,昼間に蓄えた電気を夜間の照明に使うようにできたらと思います。