○こんな実験です 取っ手の2つ付いた青銅製の鍋に水を張り、手の平をぬらして取っ手を手でこすると鍋と水が摩擦に共振して定在波ができ、慣れると30cm程度の高さのくしぶきが上がります。まるで魚が水を噴き出しているかのようです。 この鍋は宋の時代(960〜1279)から伝わるブロンズ製のもので、底には4匹の魚の姿と,それらの口や尾から放射される何本もの線が彫りこまれています。 この鍋は風水の道具で、「人工的に水を動かして地上に龍穴を作り、吉祥をもたらす龍のエネルギーを呼び込む」と言われます。また、古代の楽器だったようで、擦り方で周波数が異なる音が出ます。 「風水は、古来中国に伝わり、「風」をあやつり「気」の流れを用いることにより運気を上げるというものです。 ○こんなことが学べます 下の図のように、共振が生じると、鍋の円周にそって、4か所の腹と節ができます。腹は大きく振動し、水しぶきを上げます。節の部分で鍋を支えます。 |
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鍋の四か所に魚が出すしぶきが描かれています。 |
鍋の節の位置にはしぶきが描かれています。 |
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○準備しよう 魚洗鍋、鍋の台、水、雑巾、たらい ○作ってみよう @ 魚洗鍋に水を7割〜8割程度入れます。 A 鍋を台に設置します。 B このとき、鍋の節の位置に台の支えの部分が来るようにします。ずれるとしぶきが上がりません。 |
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○遊び方 両手に水を付けます。 魚洗鍋の取っ手の部分を手のひらの指の指紋でこする感じで、力を抜いて擦ります。 しぶきが上がりにくいときは、節の位置が台からずれていないかチェックします。 小さい子には手を添えて、力を抜かせ、手の重みだけで擦る要領です。 |
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○開発にあたって 姫路や明石に住んでいた頃、神戸元町の中華街・南京町入り口の康記商行の店先の魚洗鍋で遊ぶのが楽しみでした。ときどき主人が出てきて、「しぶきが高く上がるほど恋が実る?」と言いながら、高くしぶきを上げていました。 私も得意になって、道行く人に示してました。 夢中になれるので購入し、クリスマスレクチャーで毎年の出し物にしています。 子供たちの喜ぶ顔が毎年見られます。 |