フォーレ ピアノ四重奏第2番
Op.45 第2楽章
ホントにのってしまう曲です。
冒頭にものすごく印象強くピツチカートのリズムが繰り返され一段落した
ところで、弦が歌い始めるところがあります。第1楽章から循環している
テーマのようです。ここはデッドな音になっています。これは僕がへたくそ
だから。
はじめはここばっかりが気になって仕方なかった。
しかし進むにつれて、あまり気にならなくなった。
(ほかにもたくさん気にかかるところが出てきたからです(^^;) )
この曲を作るに当たって一番心がけたのは、音色とか響きとかでなくて
何よりもこの曲の持つ『推進力』(elan)です。後は何も要らない。そんな感じが
しました。
この曲には重い悲しみと怒りがあるように思います。作曲時期もちょうどレ
クイエムの作られる前です。いくらワイパーでぬぐおうとしてもぬぐいきれな
い激しい大粒の重い雨。
しかしユーモラスにも感じます。だいたい「怒り」ってものが純粋であれば
あるほどユーモアそのものだからカナ。