2003年に阪神監督として金本とともにリーグ優勝を果たした楽天・星野監督は「いろいろな選手と一緒にやったが、ナンバーワンだった。あいつには良い思いをさせてもらった。」とたたえた。 2002年オフ、FA移籍で迷う金本を獲得するため、「俺と一緒に阪神を再生させよう。力を貸してくれ」と連日「ストーカーのように電話した」と笑う。 「勝負強いし、体も強い。金本の姿を見てみんなが学ぶと思った」と、成績だけでなく若手の手本としても期待し、「あいつが来てから試合前も、後も室内の打撃練習場からカーン、カーンという音が響くようになった。阪神の最大の功労者だよ」と振り返った。 今も時折、相談を受けており、この日の朝、電話を受けた瞬間に「ピンと来た」。「とりあえず、お疲れさまと伝えた。雑草の中からはい上がってきたし、きっと良い指導者になる」と愛弟子の今後に思いを寄せた。 阪神:引退表明の金本「8割しんどく、残りが喜び充実感」 阪神の金本知憲外野手(44)が12日、今季限りでの現役引退を表明した。 同日午後、兵庫県西宮市で会見した金本は、「10日くらい前に考え始め、本当の決断はおとといくらい」と話し、その後球団と話し合いの場を持ち、和田監督には11日に引退の決意を伝えたところ「もう決めたのか」と聞かれたという。 金本は引退を決意したことに「もう限界かな、と思った」と淡々と話したが、会見が進むにつれて感極まり最後は号泣した。 |
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−−今の気持ちは? ◆ほっとした一面もある。悔いもある。さみしい気持ちもある。いろいろな気持ちがまざっている。 −−21年間の現役時代を振り返ると? ◆フルイニング出場という、つらい記録を作り、よく頑張ったなという思いはある。この3年間は惨めというか、みっともなくて。最初と最後の3年間は本当、こんな苦しい人生があるのかと思った。 −−思い出の場面は? ◆あり過ぎて一言では言えない。カープで優勝できなかったのは、すごく残念。タイガースでは2回も優勝できたのがいい思い出。タイガースの歴史の中で一番強くて、一番人気がある時にプレーさせてもらった。幸せな野球人生だった。 −−自分にとって野球とは? ◆長嶋(巨人終身名誉監督)さんじゃないが、人生そのもの。7、8割はしんどくて、残りの2、3割が喜びや充実感。その2、3割をずっと追い続けた。そんな野球人生だった。 ◇金本引退 惜しむ声 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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