驚愕のジーザス・クライスト=スーパースター
  Jesus Christ Superstar
劇団四季ミュージカルはキャッツを端緒として、多く観劇してきた。数年前、自称〔智頭四季の会〕の面々と、好むミュージカルのベスト10を選出したことがある。同会の皆♪1にとっての発端は2004年10月16日(土)夜公演の【アイーダ】であり、これがダントツの第一位になった。そして、上位になったのが【ジーザス・クライスト=スーパースター】です。
 自身にとって、【ジーザス・クライスト=スーパースター】の初観劇は、京都劇場で二つのバージョンが連続上演された、2007年11月の“ジャポネスク・バージョン”♪2、同年12月の“エルサレム・バージョン”であり、近年のことになる。
以前、同ミュージカル映画が1972年に封切られた当時、(自身は大学生であり、見る機会はなかったが、)キリストを人間的に扱い、かつ、当時の世相であった(長髪でだらしないとも言える特徴的な服装の若者が集う)ヒッピー♪3を示唆させる出演者、さらに、ロック・ミュージカルと称せられる激しさのある音楽から、宗教界からの反発があったと記憶している。
そうした経緯もあり、1993年に劇団四季の会員になってからは、積極的に観劇する機会もないまま14年目の連続上演に際しては、夫婦で臨む機会を得た。
 最初に、歌舞伎の化粧、服装をイメージさせる“ジャポネスク・バージョン”を体験し、舞台に惹きこまれ、幕間なしの約100分の観劇を終えて、「これぞ舞台芸術!」と、過去に味わったことの無い深い感動を得た。観劇後、放心状態に陥ったのです。
 静かに、徐々に、夫婦で感想を語り合い、結果的に、人間キリストの苦悩に共感すること至極で、馴染みの無いロック、ロック・ミュージカルも是と認識するに至った。
 余りにもインパクトが強い重い内容であったことから、再々は観劇する演目ではないが、しかし、いつかまたの機会に観劇をと望むようになっている。
最初に観劇したのが“ジャポネスク・バージョン”、次いで“エルサレム・バージョン”で、後者は、(現地に行ったことは無いが、)砂漠地帯の荒涼とした舞台となり、これまた凄みを感じた。
演出した浅利慶太氏の力量に感服した演目の一つで、おそらく、間違いなく、人生を通じて、自身の年輪の加わりと共に、出来れば5・6年毎程度に、観劇を重ねたい願いがある。
 さて、次回の上演はいつになるのか・・・。
蛇足) 舞台でのめり込んだ後に、1973年の映画DVDを視聴し、さらに、スタジオで作成された London Revival Cast によるDVDも入手し視聴した。また、別のCDも・・・ : これらは Amazon で検索すると出てくる。

関連ホームページ
○ 劇団四季ミュージカル【ジーザス・クライスト=スーパースター

♪1:正確には1名を除く5人+α〜1名はわが夫婦と共に【アイーダ】を観劇する以前に劇団四季の会員であって、大阪【ライオンキング】等の観劇歴があった。が、何故か、拡がりがなかった。
♪2:結果として、観劇したのだが、妻の意思決定が遅滞し、「自分一人でも観劇する、いや一人なら止めた」を繰り返し、結果として、夫婦での共有体験が出来た経緯がありました。11月の“ジャポネスク・バージョン”観劇後、即、12月の“エルサレム・バージョン”の観劇を決めたことは、稀有な観劇機会になりました。

♪3:ヒッピー(英: Hippie)は、伝統・制度などの既成の価値観に縛られた社会生活を否定することを信条とし、また、自然への回帰を提唱する人々の総称。1960年代後半に、おもにアメリカの若者の間で生まれたムーブメントで、のちに世界中に広まった。 彼らは基本的に自然と愛と平和と芸術と自由を愛していると述べている。〔出典:ウィキペディア
2010/11/ 5 記

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