「次の冬(1998~1999年)の降雪量は、多くなりそうである。」
「この冬は、大変な暖冬になる可能性がある」


経過8 18年周期の大雪(99.2.7)

2月3日・4日に大雪となった。
津山測候所で29cm、観測史上3番目の深さである。
なお、今までの積雪の深い記録は、
1 40cm '95.12.26
2 32cm '63. 1. 8
3 29cm '45. 2.25
3 29cm '99. 2. 4
5 27cm '82. 1.30
が上位5傑である。
この5傑の内3つ、'63・'45・'99は例の18年周期の年である。('82は1年違い)
このデータを見ると、津山では18年周期が生きているとみえそうだが、今冬の積雪累積はまだ35cmほどで、平年の約60%である。
これからの経過次第であろう。

経過7 未だ真冬の気がしない(99.1.31)

1月には、10日頃と下旬にかなり強い寒気が日本付近に南下し、日本海側などに大雪をもたらしたが、その他は冬型は持続せず、暖かめに推移している。
手元の資料では、月平均気温は平年より1℃ほど高目のようである。
この12月・1月とも暖冬であった昨年よりも高いようである。
(昨年は2月が大変暖かだったので、トータルでどうなるかはわからない)
そして津山では12月は雪がなく、1月になっても合計で5cmほどしか積もっていない。
局地的ではあるが、暖冬・小雪傾向である。

経過6 寒気はきたけれど(99.1.13)

昨年末くらいからフィリピン付近の対流活動は弱まり、7日からは日本付近に1級の寒気がやってきて典型的な日本海側豪雪パターンとなった。
今回の寒気はかなり続いているが、上空の気圧の谷は東に抜けつつあり、寒気は途絶える傾向である。
フィリピン付近の対流活動は再び活発になりつつある。
この後新たな寒気が来るのか、再び温暖傾向となるかでこの冬が暖冬かどうか分かれてくるだろうか。

経過5 カメムシ(98.12.26)

結局カメムシは、この地点では秋になってほとんど見なかった。
周辺部でいるのはいたようだが、例年よりも少なかったようである。
言い伝えに当てはめれば、今年は雪が少ないことになる。

経過4 亜熱帯高気圧の強さ(98.12.18)

12月になった頃から、フィリピン付近では熱帯性低気圧が頻繁に発生するなど対流活動が活発になっている。
その縁辺にあたる、日本の南海上では、高圧帯となりやすくなっている。
この高圧帯が、偏西風をいつもより北に押し上げているようである。

経過3 寒気は南下できない?(98.12.12)

このところ、寒気は大陸の方から南下してくるようになったが、北日本止まりで東日本・西日本へはあまり流れてこない。
この形は、この前の冬のパターンと似ている。
偏西風が蛇行せず、寒気の南下を阻止しているようにみえる。
太平洋高気圧が弱まっていないために南下できないということも考えられる。
それを示すような妙に赤い夕焼けを先日8日に見た。
太平洋高気圧の周辺をまわってくる上層の雲が夕日に照らされたものである。
太平洋高気圧の力を垣間見たような気がした。

経過2 カメムシ(98.11.30)

カメムシは、(この地点では)これまでほとんど見なかった。
少なかった昨年と同じくらいである。
この時期(冬の前)には、カメムシは日中は岩に張り付いて冬ごもりの準備をするらしい。
ふとんや洗濯物に留まるなど人目につくのは、こういった習性の現われとみられる。
この時期に見ないということは、実際に絶対数が少ないのか、それとも季節が遅れていてまだ冬ごもりの準備に入っていないのか、ということが考えられる。

経過1 晩秋(98.11.28)

10月中旬まで高温・多雨の傾向だったが、台風10号の通過後やや小雨傾向となり、気温も平年並みになってきている。
そして11月20日に津山で初雪が降った。例年よりかなり早めである。
低温傾向も現れ、私の統計では昨年の11月上旬以来の低温(平年差)が記録されている。
今のところ天気は周期的に変わっているが、昨年の11月終わりから日本付近で前線帯になりやすかった傾向が解消されてきたのであろうか。
冬に前線帯にならなければ日本は乾燥域・寒気移流域に入り、寒冬・日本海側で大雪の傾向となる。

18年周期(98.9.14)

日本のこれまでの記録的な大雪の年※1を調べると、1945年・1963年・1981年が挙げられる。
1945年は、日本海側だけでなく、太平洋側でも多くの地点で最深積雪を記録している。
1963年は、38豪雪と呼ばれる大雪で、大陸からの寒気が極端に南に流れ、日本海側だけでなく九州方面でも大雪の記録を残している。※2
1981年は、日本海側を中心に多くの地点で最深積雪を記録している。
これらは、ちょうど18年おきに現れているのだが、この次は今度の冬、1999年となる。
この18年周期を説明することは不可能だし、これらの前の1927年には特に大雪の記録は見られないので恐らく偶然であろうが、今年の気候の異常ぶりをみると次の冬がただで済むとは思い難いのである。(「異常」の反動で「正常」に戻るということも考えられるが・・・)

(これら以外の大雪の記録年としては、
1984年(太平洋側でも大雪)
1996年(北海道の日本海側、飯田・四日市・津山・山口など脊梁山地の南側で記録的な雪)
1998年(関東・甲信で記録的な雪)
などがあるが、上記の18年周期の大雪の規模には及ばない。)

※1 理科年表 国立天文台編 丸善株式会社
※2 超異常気象 根本順吉著 中公新書

兆候1 カメムシ(98.8.3)

未確認情報であるが、この夏はカメムシが大発生する兆候があるとのことである。
時期を同じくして、自宅においてもやや幼生のカメムシを見つけた。
夏のこの時期(7月下旬)にこの地点でカメムシを見たのは4年間の中で初めてである。
「カメムシが秋に多いと冬の雪が多い」が正しいならば、今度の冬は大雪になりそうということだが・・・

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