12月31日


〜エレファンタ島〜


 タージマハルホテルの豪華さと言ったらない。集まっているのは、インドでも上流階級と言われる人々、そして、外国人。ここでは、長袖を羽織りたくなるほど冷房がきいている。携帯電話もある。きらびやかなサリー・・・。つい何時間か前までいた、あのデカン高原の人々の暮らしもインドであり、ここタージマハルホテルに集う人々の暮らしもインド。まるこどインドなのだ。平均化された日本の暮らし、そして価値観は、この国にいるとふっとんでしまう。

 今日は朝から、船でエレファンタ島へ。ホテルの前はインド門。船はそこから出る。日本の遊覧船と一緒。船に乗る人々をあてこんで物売り合戦が、ものすごい。ついつい、買ってしまうんだよね。湾内なので波は穏やか。海の上はさすがに陽射しが強い。海大好きの私は、こういう暑さがたまらなく好き。ずっと甲板で過ごす。この風、この陽射し。インドの空気をいっぱいに吸い込む。幸せぇぇ〜。

 1時間程で、島につく。ガタガタにさびついた線路に、ミニ列車が転がっている。かつては大勢の見物人を船着き場から運んだのだろう。むこうから、頭にカゴを乗せた老婆が5.6人歩いてくる。いい、被写体!!すると、スルーガイドのKさんが、「あの人たち、写真用の人。写真撮ったら、お金払ってあげて。」と耳打ちしてくれる。へぇ?と思っていると老婆たちが寄ってくる。「撮ってもいいよ。写真撮ってください。写真どうですか?」と言っている。彼女たちはこうして、一日を稼いでいるのだ。

   観光地はインドも日本も一緒?道をはさんで両側には、露天だらけ。あっちの店ではいくら、こっちの店ではいくら。値切って歩くのも、楽しい。
エレファンタ島は、ヒンドゥー教の寺院後。石仏も大型のものが、あまり損傷もなく残っている。ここでは、約束していたガイドさんと手違いで逢うことができず、スルーガイドのKさんが、説明を始める・・・と、そばで他の団体をガイドしていた人が、突然抗議をふっかけてくる。どうやらガイドどうしの取り決めがあるらしい。スルーガイドが勝手に、観光地をガイドするわけにはいかないらしいのだ。ガイド業もなかなかたいへんなようだ。




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