今回のツアーに、１９才のお誕生日を迎えるという学生さんがいた。いいなぁ、旅先でお誕生日かぁ。

　よしそれならツアー参加者全員でお祝いを！！ということになり、寄せ書きのスケッチブックと、「わたしが１９才だった頃」というエピソードを話すことになった。

　私が参加しているこのツアー、キミ子方式で絵を描く人たちのツアー。年齢もさまさざまである。みんな19才の頃に思いをはせて話し出す。戦争を体験した人、学生運動に参加した人、みんな熱く生きてきたんだなぁ・・・と、感心するばかり。私は・・・といえば、自分のやりたいことがつかめずに悶々としていたなあ。

　しかし、なかなか面白い試みだよね、自分の19才の頃を語る。毎日毎日目の前にある雑事をやっつける生活をしていると、そんなこと考える隙間もない。旅に出てちょびっと自分のことを考える時間をもらって、１９の頃何考えていたかなぁ・・・って思い出させてもらって。なんだか、こちらがステキなプレゼントをいただいような気持ちになった。