【12月25日】

 成田空港で、旅仲間のみんなと落ち合う。あ〜、また今年も会えたねぇ。元気でいた?今年も一緒に旅を楽しもうね。もう今やお正月をともに過ごす、もうひとつの家族のような感じになっている。

 ベトナム・エアラインズは、ほぼ定刻の午前11時に出発。今までの国際線はたいてい遅れていたから、定刻発で驚き。ハノイまで約5時間のフライトだ。午後4時頃、ハノイに着いた。空港から一歩でて、大きく息を吸い込む。少し湿った、でも涼やかな空気。これでスカッと青空なら、言うことなし!なのだが、ガイドさんによれば、乾季のベトナム、すっきり青空というのはほとんどないらしい。うっすらとグレイな、日本でいえば、梅雨の初めのような白っぽい風景だ。

 到着後そのまま、ホアン・キエム湖畔の水上人形劇場に出かける。音楽は生演奏。小さなプールの上では、人形たちがコミカルに動きまわる。どうやって動かしているの?まさか、潜ってやっているわけないよねぇ。終演。簾が上がると半身水に浸かった人形使いのみなさんが登場。あ〜、たいへんなお仕事!1時間あまりも水につかって、私たちを楽しませてくれていたんだぁ。このプール、温水じゃないよね。あ、でもこの気候だから、そんなに冷たくないんじゃない?人形の動きを褒めちぎる以上に、演じ手たちのご苦労も終演後の私たちの話題となった。

 劇場を出たあとは、今夜の宿ソフィテルメトロポール・ハノイの前のレストランでベトナム風フランス料理で食事。食後チェックインを済ませ、座るまもなく、アオザイを作りに出かける。閉店まであと30分。生地を選んで採寸。メージャーを片手にテキパキと採寸していくスタッフ。翌日には出来上がるという。

【12月26日】

楽しみなのは、朝ご飯。私とルームメイトは、一番にレストランへ。フォーを満喫して部屋に帰ると、新聞が届いている。「Quake,tidal wave leave over 6300 dead 
The qake,one of the largest in history・・・」

ふう〜ん、なんだかたいへんなことになってるみたい。最大規模の地震だってさ・・・とその時は、まだ他人事だった。(が、これがあのスマトラ沖の地震と津波だったのだ。このあとベトナム滞在中、ずっとNHKニュースを見ることになってしまった。)

スマトラ島と、ベトナムって地理的にどんな関係?地震あるの?そういえば、昨日空港から市内に出るバスの中で、ガイドさんが「ベトナムには地震はありません。火山がないからです。だから温泉もありません・・・・」って言ってたっけ。