【グエン王宮】

              

12月30日 朝からグエン朝王宮跡に出かける。ホテルから歩いて行ける距離だ。このころには、バイクの間をすり抜けて道を渡るのにも慣れてきた。王宮門の楼閣(写真は楼閣の太鼓。本気で叩くとお叱りを受ける。でも゙ャパニーズ・ドラマーの私としては、太鼓を見ると血が騒ぐ。で、いちおう、恰好だけ)や大和殿の彫り物もすばらしいが、その後ろに広がる荒れ地も味わいがあると、私は思う。遠くでラッパの音が聞こえる。「キラキラ星」を吹いている。学生さんの練習だろうか。これが軍用ラッパだった時代が少し前まではあったのだ。どれだけの争いがこの地で繰り広げられてきたのだろう。崩れた門や壁の砲弾の跡をみるにつけ、どれだけの命がおろそかにされ、どれだけの悔しい涙が流れたのだろうと思う。この荒れ地でお昼までスケッチ。

 

王宮跡の崩れた壁

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王宮跡の石像

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王宮跡で働く人

 昼食は、ブンボーフエで。フエは二週間ほど前の洪水で水の状態がよくないので、大衆食堂での食事はできるだけ避けて欲しいと、ガイドさんからは言われていたのだが、やっぱりここのブンは食べなくちゃ。骨付きの牛肉と太めの麺。たっぷりのフレッシュな薬味菜。さすがに生の薬味菜は、ちょっと・・・。あと、骨付き牛肉を骨までしゃぷるなんてことは、しませんでした。市街地からホテルまでは、シクロで。きっぱり言います!スリルに満ちた乗り物です。考えたくはありませんが、対向車とぶつかるとしたら、まず、お客が最初。運転手の乗っている自転車の前にお客の乗る車がついているからです。バイクとならんで、もしくはバイクに負けじと、それ相当のスピードで走りますから、スピード物に弱い人には向かないかもしれません。しっかり排気ガスも吸えますし、気管の弱い人はたいへんかも。