乗用振動モーターカー


 
●どんな実験なの
エンジンの振動を車体の下のブラシに伝え、進む車です。

●実験のしかたとコツ
【材料】 エンジン(草刈り機用2馬力),清掃用ブラシ(直径25cm、4個)、合板(厚さ2.5cm)、椅子(公園用)、エンジン固定用金具、ボルト、ナット、制振ゴム板、ボート用外縁材、風呂おけ(エンジンカバー)、カーペット、木工ボンド、ガソリン

【方法】 
@ 合板を切り抜き車体とする。表に絨毯を張り付けます。裏に角度をつけてブラシを固定します。今回製作したものは、後部は車輪をつけ、後部の重さを支えました。
A 草刈り機の回転を伝えるパイプ部を切断し、短くします。回転部分に中心をずらしておもりを固定、これで偏心モーターの働きをさせます。回転によって振動が生じます。
B エンジンをステー等でしっかり固定します。制振ゴムを敷き、椅子を固定し、エンジンカバーを付けて完成です。ハンドルが固定してないのは、振動によって握れないからです。

【発展】
ブラシの代わりに板バネなどを使うと、体で振動を与えると前に進む車になります。挑戦してみましょう。

●気をつけよう
 回転を上げすぎると、ネジがはずれて飛んだりして危険です。少しでも故障個所が見つかったら、運転をやめて修理しましょう
。長時間の運転は体に悪いです。10秒乗ったら次の人に交代しましょう。


試作機。ブラシを全部に3つ付けた。初めは後部にも付けていたが、振動が全体に伝わらずブレーキにしかならないため、後部はキャスターを付けた。
背後に写っているのは私が考案した膝の屈伸で進む車。

今回の製作は、全面的に賀露おやじの会にお願いした。

大工さん、化学製品加工屋さん、造船業さん、設計士さん、室内清掃業さん、漁師さん他多士済々で、できないものはないのが強みの最強おやじ軍団。
本体裏面に取り付けられた4個のブラシ。
特注で1個1万9千円とか。前部が地面に接触するように角度が付けてあるのに注意。
写真下部にキャスターがついているのが見える。
試運転風景。体重をかける位置、椅子を固定する位置を決めている。
おやじの会の方をはじめ、多くの方が仕事をさいて協力してくださった。感謝。
エンジンの取り付け。これが一番肝心な部分。ネジがゆるむと大変危険である。
最も振動の大きい部分がブラシの上になるように、試行錯誤うぃお重ねながら位置決めをした。

回転部分の端に取り付けたおもりに注意。これで偏心モーターになる。
回転部分に動力を伝達するパイプをカットすると、心棒の溶接が必要になる。相当な手間である。
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