ごろちんタイマー

実用新案申請中(2001.12.8):不許複製


●どんな実験なの
 身近な材料でできるタイマーを考案しました。粘性の高い(どろっとした)液体がゆっくり流れることによって,重心の移動が生じて容器が90度転がります。ころがった容器は金をあんらして時間を知らせます。

●どんなことが学べるの
 液体などの流体には粘度という粘りけの度合いがあることや,重心の移動について学べます。

●準備しよう
材料
 アクリル板 100mm×300mm×3mm,アクリル用接着剤またはセメダインX,糊(Tree's water glue pen type)プラス,プラスチック栓,鐘,糸,セロハンテープ,半田ごて
入手先
 ホームセンター
 

●どんな仕組みなの
 粘性の高い液体は,ゆっくりと時間をかけて流れます。ここでは,右図のように1つの角が丸くなって転
がりやすくした容器を作ります。この容器内に斜面を作ってやると,(a)図のように,液体はゆっくり右下の
低い方へ流れていきます。ある程度流れて右へ重心が移動すると,(b)図のように,急に右回りの回転が
生じ,(c)図の状態になります。この回転の間に鐘を鳴らすようにします。


















図1 原理
●作ってみよう
@ 図2のようにアクリル板を切断します。
A 糊が流れる斜面は,途中で半田ごてなどの熱で90度に曲げて,糊だめを作ります。
B アクリル専用接着剤で,各部品を接着します。
C 糊を図のように充填し,糊に使われていた栓でふたをします。

●製作の注意
@ 糊にはいろいろな粘度のものがあります。図3のプラスの製品は,ちょうど使いやすい粘度でした。
A あな開け作業では,板が割れないように注意しましょう。
B 半田ごてでやけどをしないようにしましょう。
C 接着剤を使うときは,換気に気を付けましょう。

●遊び方
@ 図4のように,糊を斜面の片側(スタート時の上部側)にためておきます。粘度の高い糊を使うほど,十分時間をjかけて放置してください。
A 図5(a)のように鐘とおもりを糸でつるし,すばやく容器をセットします。
B 図5(b)のように糊が流れて回転し,図5(c)のように,鐘を鳴らします。

●こんなこともできるよ
 鐘の代わりにいろんな物に衝突させて,いろいろな遊びに応用できます。マイクロスイッチをセットすることにより,電気をともしたり,モータを回したりできます。

●気を付けよう
 工作をするときは,大人の人といっしょにしましょう。また,仏壇にセットしてお年寄りの方を驚かさないようにしましょう。

●開発の経緯
癒しグッズがはやっていますが,身近で意外性のある,しかも実用になるものをと思って開発しました。もっと簡単に製作できるものを考えています。


 

図2 設計図

図3 糊の充填

図4 糊を片側にためる

図5(a) 初めの状態

(b) 糊がたまってくる

(c) 回転終了

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