●どんな実験なの
プラスチックのビーズ玉(直径約0.2mm)をしいて、摩擦を少なくした台の上で行うホッケー遊びを通して、反射や衝突の実験を行います。エアー・ホッケーは、台に開けた小さな穴から空気を出して浮き上がらせるエアークッションを利用していますが、ビーズ・ホッケーではビーズの球の、小さなころがり摩擦を利用しています。
●実験のしかたとコツ
・じゃんけんをして、勝った人からサーブします。サーブは、自分のゴールの前のサービスエリア(小さな円で示してあります)に球を置き、ラケットで打ちます。直接相手のゴールをねらっても、反射させてねらってもかまいません。
・玉が相手のゴールで止まるとゴールです。
ゴールに入った玉をラケットで放り出しても得点になります。
・ゴールされた人は、次のサーブを行います。先に5点とった人の勝ちです。
<反射の法則> 玉が周囲の壁に衝突して反射するときの、入射角と反射角の関係を観察してみよう。
<2物体の衝突> 物体の運動の勢い(運動量といいます)は、物体の持つ質量(重い物は質量が大きい)が大きいほど、速さが速いほど大きくなります。重い玉を止まっている軽い輪に当てたときと、軽い輪を重い玉にあてたときとで、次のことを観察してみよう。
@ 一直線上で当てたとき、2つの物体の速さはどうなるか。
A 斜めに飛ぶように当てたとき、2つの物体の飛んでいく向き、速さ、重さにはどのような関係があるのだろうか。
●気をつけよう
玉を強く打ちすぎると、外に飛び出して人にあたる危険性があります。またビーズも舞い上がって外にこぼれたり、人にかかります。観察しやすいように、ゆっくり当てて遊びましょう。ビーズは床にこぼれると、すべってころびやすくなります。こぼれたビーズは掃除機で吸うか、雑巾ですみやかにふきとりましょう。