一反木綿の凧


 ●どんな実験なの
発泡ポリスチレンをスライスしたシートで,一反木綿を作って凧にしてみよう。暗くすると目が青く光るし,クーラーの前に吊すとより涼しくなるよ。
 梱包材に使われている発泡ポリスチレンを材料にして小型の凧を作り,安定して飛ぶ工夫をする。

【原理】 風を受けた凧は空気に対して斜めになり,凧の面に垂直な力を受けます。この力の鉛直成分は上向きの揚力となって,凧を上昇させます。凧の脚は凧の重心を糸の固定位置より下げ,姿勢を安定させます。また凧の表を山折りにして空気の流れを積極的になめらかに後方へ逃がすことも,安定化に貢献しています。

●実験のしかたとコツ
【材料】 発泡ポリスチレン,荷造りひも(脚用),発泡スチロールカッターおよびスライサー,両面テープ,円形シール,畜光シール(ルミノーバ青),糸,はさみを用意しよう。

【方法】 
@ 写真のように発泡スチロールカッターのニクロム線を板固定して,スライサーを作るか,ニクロム線におもりをつるし,スライダックより数Vかけてスライサーを作ります。
A 発泡ポリスチレンをカッターで一反木綿の形に切り抜き,続いてスライサーで0.5mm程度の厚さにスライスします。
B 図のように山折りし,畜光シールを細い三角形に切って目とします。また円形シールで糸を止め,脚として荷造りひもを両面テープで止めてできあがりです。

【発展】
糸のかわりにゼムクリップのおもりを頭につけ,飛行機のように飛ばしてみよう。

●気をつけよう
 室内や、風の少ないところで飛ばそう。人が多いところや道路では飛ばしちゃだめだよ。ゲゲゲ。


★ 境港の水木しげるロードの妖怪神社(ここにも飾ってありました)近くの店「むじゃら」で、「飛べ一反木綿」の製作キットが販売されています。ぜひお求めください。

 製作指導に私の名前が書いてあります。
 定価300円です。若い女性によく売れているのはなぜでしょう。

よく、外に飾っている方が見られますが、飛んでいなくなるようです。一反木綿は妖怪の世界に戻ったのでしょう。

販売先 手作り工芸館「むじゃら」
(株)アイズ 〒684-0004 鳥取県境港市大正町62-1tel.0859-47-0520
製造元 (株)プリンティア tel.0859-25-1222
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