光輪シートの製作


2001年10月24日14時撮影(鳥取→羽田便)静岡付近の上空で撮影。
この日は雲の高さで飛行しており,薄い雲が上空へ上がって太陽を遮ると,見事な光輪が出現した。
虹は内側が赤く,外側が青く見える。下方に見えるのは翼端である。

「光輪」とは、太陽や月の周りに見える光の輪で低く薄い雲がかかったときに観測 されます。中心の円盤部分は「光環(コロナ)」といいますが、太陽のコロナとは別 のものです。  原理は小さな水滴のエッジ(周囲の端)による光の回折です。

●シートの製作  東芝バロティーニ社製の、粒度(直径)0.06mmのガラスビーズ (早川商事tel.06-364-0807担当:梅村氏) を入手し、住友3Mのスプレー糊を噴霧した透明シート(トラペン用でよい)にビーズをふりかけて完成です。均一でなくてもOKです。最初の写真がマッチ棒と比較した図です。

●光輪の観察  夜の遠くの街灯がきれいです。2番目の写真は我が家の玄関から見た夜景です。実 験室では、マグライトが手軽です、3番目の写真は、白色光の例です。色づいて見え ます。続く写真は、青や赤、黄のセロハンをかけたものです。輪の大きさを比較して みましょう。また最後の写真のように、レーザー光を光輪シートを通し、壁に写して 観測することもできます。ランダムな粒子や穴による回折像が得られます。  現在ブロッケンの虹への発展を研究中です。

 不思議だな:  ビーズの粒度が0.2mmだと人工虹ができ、0.06mmだと回折による光輪ができるのだろ うか。原理の違いから考えてみましょう。


参考: 0.2mmビーズ玉による人工虹

 写真右側 がプラスチックビーズ、左側がガラスビースを黒い紙の上に張り付けて、太陽光を反射させたときの人工虹です。両者の屈折率の差で、この ような差が生じます。すぐ内側の過剰虹はガラスビーズの方が明瞭です。虹ハ ウスをこの2種で作ると、異なるサイズの球ができて興味深いと思います。  

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