○こんな実験です 凹面の屋根の下で手をたたいたり,声を出したりすると,数秒間音が余韻を残して聞こえます。 ○原理 音は音源を中心に,空気中へ球対称に広がっていきますが,凹面の広い屋根を考えると,屋根で反射してあまり広がることなく地面へ反射され,それがまた屋根向かって反射され,広がらずに地面に届くことを繰り返します。 もっとも屋根と床は数メートルの幅ですから,例えば3.5mの高さの屋根なら音速340m/sで割ると1/100秒ごとに反射することになります。音はやがて耳に聞こえなくなるまで減衰して聞こえなくなります。 ○探してみよう このような場所はいろんなところにあります。天井がアーチになっているところを探してみましょう。鳥取市の千代テニスコートの日陰のテントも天井のテント布が強く曲げられていて,とてもよく残響が聞こえます。 また,有名なお寺の現象である,鳴き龍も調べてみましょう。 動画を見て残響を聴く 大阪のツインタワービル入り口周辺には凹面になった天井が連なっています |