クイズを作ろう

 情報教育のねらいの一つに、情報機器を利用し、チームで協力して作品や研究を行うグループ学習の能力の育成があります。筆者は青谷高校の教室の設計を行う際に、京田辺の同志社国際高校を見学し、そのコミュニケーションホールの机配置を参考にしました。実は震災前に神戸高校のコンピュータルームの机配置も設計しましたが、このときは教師の移動だけを考えた、多くの学校に見られる横一列タイプのものでした。この図面は震災でボツになったと思っていたのですが、数年後に科学棟内に実現されたのは残念です。さて、青谷高校では4人一班の配置にしました。机は可動式とし、自由な班構成ができるようにしました。
 情報教室の机配置を右図に示します。

 さて、今回紹介するのは、啓林館情報Cのp.100第2項「プレゼンテーション」で使う教材です。クイズ形式にすることにより、興味を持って取り組むことができ、また、班員が相談しやすい形に仕上がりました。このプレゼンでは、班ごとに相談して、高校生にとってわかりやすい題材を決め、ストーリーを考え、役割分担してパワーポイントの各ページを分担して制作します。図はディジタルカメラやイメージスキャナなどで題材の写真を撮ったもの、自分で描いた図、ソフトの付録等のフリー素材を用います。聴衆の興味を引き、明確な答を引き出す、わかりやすいストーリーになっているかどうかを競います。
 作品例
 プレゼン時には班員で機器操作をして発表します。作品についての評価の観点はp.107の4〜11行を参考にして、以下のように項目を立てました。
・指示された項目は入っているか
・受け手を意識し、伝えやすい内容になっているか
・文字の色や書体・大きさなど視覚的な表現が工夫されているか
・イラストや写真、背景、レイアウトなど工夫して使われているか
・伝えたい内容が明確に表現されているか
 各項目を5段階にして自己評価、相互評価を行っています。

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