飛べ トビウオ飛行機 (Fly Fly-fish Plane)


○こんな実験です
トビウオ(飛魚)はダツ目トビウオ科に属する魚群の総称で,島根県の県魚であり,山陰では「あご」と呼ばれ,あご竹輪として最高級の竹輪になります。世界の亜熱帯から温帯の海に生息し,私もメキシコの太平洋側のクルーズ船の甲板から,イルカとともに泳ぎ,数百メートル飛行するトビウオの群れを,楽しみに眺めていました。水上に飛び出し,胸ビレを広げて飛行機のように滑空することから,紙飛行機として子ども達の工作にと試作しました。

○こんなことが学べます 
トビウオが飛行機と同様な構造をし,飛行に適した構造であることが分かります。

○こんな仕組みです 
紙飛行機と飛行の原理はいっしょです。翼によって揚力を発生します。尾ビレは上端と下端が長く伸びたV字状で、特に下端が長く,激しく動かして推進力を高め,水面から飛び立ちます。
滑空時には胸ビレをグライダーのように広げ,表面効果(空力翼艇RAM参照)で400m近くも飛び続けることができます。


トビウオ飛行機
○準備しよう 
型紙(downloadして厚紙(厚紙130,ケント紙や画用紙)に印刷),平ゴム,はさみ,カッターナイフ,両面テープ


○入手先
平ゴム:ホームセンター

動画を見る

トビウオの跳躍(米国海洋大気圏
局(NOAA)提供)

型紙(pdf)のダウンロード

平ゴムのおもりを頭部内側に両目テープで貼りつける

下面
○作ってみよう
@ 型紙をダウンロードし,厚紙にカラー印刷します。
A 実線ははさみやカッターナイフで切ります。破線ははさみでなぞり,折れ目を入れ手から折ります。主翼(胸鰭)を胴体に差し込みます。
B 完成図を参考に折ります。
C 頭部に平ゴムのおもりを両面テープで貼りつけます。印刷したサイズに合わせておもりの重さを調整します。

○製作の注意
飛行させるものは,よれよれに折れ曲がらない様に注意しましょう。
○遊び方 
胴体をつまみ,水平に投げだします。前のめりになるときは,主翼の胸鰭の後ろを少し(2,3°)上に曲げます。

○気をつけよう
人に向けて飛ばしたり,車の通行があるところで飛ばさないようにしましょう。
開発にあたって
2011粘土後期の鳥取環境大学プロ研2「「自然の事象を模した子供向け科学工作の開発」で,児童向け工作として開発しました。