○こんな実験です 右の立方体は手前が凸でしょうか、それとも奥が凸でしょうか。 凹面に描かれた図は、ぼーと見ていると、あるとき反転して凸面に見えてきます。しかも図を動かしたり、自分が動いたりすると、その絵は思いもよらない、奇妙な動きをします。コンピュータのない時代は、このような絵を手で描いたので大変な作業でした。しかし、作画ソフトを使えば、誰でも簡単に作ることができます。 さあ、いろんな写真やイラストを変形して、みんなをあっと言わせましょう。 |
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○準備しよう 西洋紙、厚紙、画像ソフトウェア(フォトショップなど多角形選択ツールを持つものが使いやすい)、パソコン、プリンタ、はさみ、カッターナイフ、糊 ○作ってみよう @ 写真やイラストを作画ソフトに読み込みます。 A 図1のように多角形選択ツールで、変形する範囲を指定します。 B 例えばフォトショップではメニューバーより「編集-変形-自由な形」と選び、左下隅の端点をドラッグして、図2の左上の赤の線のように長方形にします。 C 次に、青の線で囲ったように、変形する範囲を指定し、Bの操作をすると図3の青の線で囲ったようになります。 D 図3のように3つの範囲を1つずつ選択し、図4のように外側の端点を内側にドラッグして変形します。 E のりしろを描きます。 F 印刷して厚紙にはり、はさみで切り抜きます(ページの最後に作品例を2つ示しました)。 G 裏から折り目にそってカッターナイフで浅く切れ目を入れ、谷折りし、糊付けして完成です。 ○製作の注意 図4の赤の範囲の下に付けたのりしろの部分と、青の範囲の左の辺の長さがぴったりになるように、変形ツールで調整してください。 |
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○遊び方 片手に持ち、ぼんやり見ていると手前が凸の直方体に見えてきます。ゆっくり、少し回転させて動かすと、以外に大きな動きに見えて驚きます。 ○こんなこともできるよ 作画ソフトを工夫して使うと、いろんな形の反転遠近法の作品を、同様に作ることができます。右図は組み立てるとオリの中に入ったライオンですが、しばらく見つめているとオリの外に出ています。サイコロのような形だけでなく、いろいろな形の反転遠近法にもぜひ、挑戦してみましょう。 ○開発にあたって 兵庫物理サークルの薄井さんの記事「不思議なサイコロ」が例会ニュース(第29号)としてやってきました。市松模様の作品でしたが、ここに写真をはってはどうか、しかも作画ソフトでその写真を変形できそうだぞ、と思ってやってみました。 |
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山陰海岸国立公園 鳥取砂丘(撮影 兼宗進氏) |
山陰海岸国立公園 城原海岸(撮影 兼宗進氏) |