○概要 風力発電は,本来太陽のエネルギーで生じる風の力を利用します。クリーンなエネルギーなので,これから飛躍的に利用が拡大していくと思われます。 ここで紹介するのは,高性能のプロペラと12Vモーターを発電機として使用した風力発電装置のキットです。口で吹いてプロペラを回しても,高輝度の発光ダイオードを数個直列にして点灯させることができます。 ○こんなことが学べます モーターに仕事をさせると発電機になることや,風の向きに風力発電装置を向ける原理などを学ぶことができます。 |
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○こんな仕組みです モーターは電流を回転の仕事に変える装置です。逆にモーターを強制的に回転させると,回転子のコイルが磁界を横切り,ファラデーの電磁誘導の法則により,起電力が発生して発電機になります。 装置に付けた垂直の翼は,風を受けて装置を風の抵抗の最も少ない向き,つまりプロペラを風の向きに向けようとします。 ○準備しよう プロペラ(ウィンピカ用),モーター(MXNI 3FB 12UD ),フィルムケース,木材,木ネジ(ビス),高輝度発光ダイオード(1〜4個),リード線,ボルト・ナット,ワッシャー,ビーズ,ドライバー,ドリル,のこぎり,木工ボンド,はんだ,はんだごて ○入手先 プロペラ:(株)ハーディア tel.082-264-4415 ,モーター:(株)ナショナルマイクロモーター,ビーズ:手芸店 |
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○作ってみよう @設計図のように木材を加工します。大きさは少々変わってもかまいません。 A中央の丸棒には,上下にドリルで長いビスをねじ込む穴を開けておきます。 B角棒には,風を受ける垂直の翼を受ける穴を堀り,また,木ネジ等の通る穴を開けておきます。丸棒に固定するビスを通す穴は,モーターを仮止めしてバランスをとる位置に開けます。 C角棒は回転しやすいように,ワッシャーとビーズ(ナットでも代用可能)ではさんでビスを通して丸棒に固定します。 D垂直の翼を穴に木工ボンドをつけて固定します。 |
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E図のように,モーターの防水のため,フィルムケースをボルト・ナットで角棒の先に固定します。 F発光ダイオードのふたに発光ダイオードを1〜4個固定し,モーターの+端子と発光ダイオードの−端子,モーターの−端子と発光ダイオードの+端子をリード線を通してハンダ付けし,ふたをして完成です。 ○製作の注意 @ドリルで穴を開けるときは,大人の人にやってもらいましょう。 Aバランスよく回るように穴の位置を調整しましょう。 |
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○遊び方 まずプロペラを口で吹いて回してみてください。発光ダイオードが点灯します。扇風機の風でもためしてみましょう。戸外に置いて風力発電を楽しみましょう。 ○こんなこともできるよ @自転車のハンドルに付けて速度計にしたり,夜間の照明に使うこともできます。抵抗があまりないので,ペタルが重くなりません。 A帽子につけ,ゲレンデではぐれないように,目立つ飾りにすることができます。 |
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○開発にあたって この工作は,米子在住の発明家,清水谷繁氏の考案です。効率よく発電するためのプロペラとモーターの組み合わせを研究され,またキットとしてのモデルを作られました。 ○キット販売について NPO賀露おやじの会(連絡先: 理事長 藤田充 mfujita@ncn-t.net)でキットを製作販売しています。 価格:2,500円 実用新案申請中 |