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カメムシと積雪量の関係


「秋、カメムシが多いと、その冬は大雪になる」という言い伝えが、岡山県北、鳥取県にあるようです。しかし、私は1995年までは聞いたことはなく、知っている人も少ないようです。

私は、1995年の秋に初めてその話を聞きました。

その後、「カメムシ」「雪」について気にとめるようになりました。

2010年秋のカメムシは、「昨年より少なく、例年より少ない」となりました。
昨年の大発生から一転して、かなり少ない数です。
積雪予想以前に、カメムシの生態に何か異変があったのではと思うくらいです。
降雪量の予想は、津山観測所の約60年の記録の中で10番目に少ない程度の、30pとします。
なお気象庁は。西日本では低温の可能性が大きいという予報で、カメムシの予想とは相反するような予報です。
(北日本は高温の可能性が大きいという予報です)

(質問(昨年と比べてカメムシは?)回答数:15 多い:0 同じくらい:1 少ない:14)
(質問(例年と比べてカメムシは?)回答数:15 多い:0 同じくらい:1 少ない:14)

2009年〜2010年冬の降雪量は、1cm(かなり少ない)でした。
かなり多い予想に対して、まさに逆相関の少なさとなり、「はずれ」です。
全国的には、北極振動の影響で寒気の南下が多く大雪になった地点もありましたが、エルニーニョのためか西風傾向の冬型が多くなったために津山では小雪となりました。

(予想コメント)
2009年秋のカメムシは、「昨年より多く、例年より多い」となりました。
特に旧津山市内、旧久米町、美咲町方面の方々からは、ほとんどの回答が「多い」でした。
この多さは、その後記録的な大雪の冬となった1995年秋以来と思われます。
約10年に1度の多さと考え、予想累積降雪量は、津山観測所での観測約55年の中で5番目程度の記録に相当する90cmとします。
なお12月前半までは暖冬傾向で、気象庁も3ヶ月予想で暖冬予想を発表しています。

(質問(昨年と比べてカメムシは?)回答数:20 多い:13 同じくらい:6 少ない:0 不明:1)
(質問(例年と比べてカメムシは?)回答数:20 多い:14 同じくらい:5 少ない:1)

2008年〜2009年冬の降雪量は、23cm(かなり少ない)でした。
予想の半分以下となり、「はずれ」です。 特に1月の降雪量が3cmと、非常に少なくなりました。

(予想コメント)
2008年秋のカメムシは、「昨年よりは多く、例年とほぼ同じ」となりました。
ただ何人かの方から「カメムシは昔のように多くなることはない」という意見をいただいています。
つまり、例年並みと言っても、最近(数年程度)の傾向から見ると多めになっているということも考えられます。
ということで、例年よりもやや多めと考えて、予想降雪量を60cmとしてみます。

(質問(昨年と比べてカメムシは?)回答数:14 多い:8 同じくらい:2 少ない:3 不明:1)
(質問(例年と比べてカメムシは?)回答数:14 多い:7 同じくらい:0 少ない:7)


カメムシ量の調査について

    カメムシの数を数えているとか、専門的な機関からデータを入手しているとかいうことはありません。また、種類を限定しているということもありません。あくまでも、生活感覚上で多いか少ないかを聞き取りしてまとめたものです。聞き取り対象者は、津山市及び津山市周辺(美作地方)の方です。

カメムシ量の数値化について

    7段階評価としています。「4」が並で、「5」がやや多い、「6」が多い、「7」がかなり多いという基準です。「3」「2」「1」はその逆です。数学的な判定ではありません。
    簡単な評価を入れてみましたが、これもはっきりした基準はありません。
秋のカメムシの量冬の積雪量
(津山測候所の累積降雪量)
評価
95/96とても多い(ほぼ毎日見る)かなり多い(139cm)
96/97時々見かける(2,3日に1回くらい)やや多い(67cm)
97/98ほとんど見ない(3回見ただけ)少ない(31cm)
98/99ほとんど見ない(夏に1回、晩秋に1回)やや少ない(42cm)
99/2000あまり見ない(秋に5回ほど)少ない(35cm)
2000/01少ないかなり少ない(26cm)
01/02普通少ない(33cm)
02/03少ない少ない(33cm)
03/04少ない多い(75cm)×
04/05少ない平年並み(59cm)×
05/06普通多い(79cm)
06/07普通かなり少ない(28cm)×
07/08少ないやや少ない(45cm)
08/09普通かなり少ない(23cm)×
09/10とても多いかなり少ない(1p)×
10/11かなり少ない

最近数年間はあまり当たっていません。
これからも気長に記録をつけていきます。

過去の記録

カメムシの生態(図鑑などで、調べました。)

    5,6月頃に、産卵する。
    夏から秋にかけては、成長期である。
    ほとんどの種類が、成虫で越冬する。
    春になると活動を始める。

秋のカメムシの量は、その前の春の産卵数に大きな関わりがあるかもしれません。

または、カメムシの量は変わらないが、越冬のために人里に来るカメムシが増えるため、人目には多く見えるのかもしれません。

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