いなばにあん 時々嘘つかないTOPへ
my foolish heart

「べんとーさん忘れてもかーさん忘れるな」,雨と無知との遭遇いなばにあん いの の日記。

2013年9月30日(月)古さを思うことのない

 新聞にZEPの特集記事が。どうして今頃。ロックにご関心のない方はもちろん、若くても古いバンドに興味がなくて読み飛ばされる方もいらっしゃることだろう。団塊の皆さん用のサービス記事か。
 そういえばここのところZEPを聴いた覚えがない。どなたも滞在されない時間があった時の為に、CDを職場まで持参することにした。よい職場である。
 だいぶ経ってからその時がやってきた。
 『伝説のライブ』から、23分の『胸いっぱいの愛を』を流す。最後まで聴くことができますように。23分といっても、ハロー・メリルー等の入ったメドレーである。音の密度がぎっしり詰まっていて、隙というかだれるところがない。40年前のライブ。現在でもじゅうぶん通用するヘビーさである。『階段』も流す。ギターソロといったら悶絶もの。おかげさまでたっぷり聴くことができた。って、喜んでいいのかどうか。
 朝日新聞も悪いばかりではないと思うのだがどうでしょう、はしもとさん。 


2013年9月29日(日)ゆるやかな坂道をゆく

 山登りのお好きな方が、ことのほか熱心に登山を誘ってくださる。きれいな風景や植物をどうしても見てもらいたいとのこと。きょうは、智頭の山へ登っていらっしゃったようで、大山や砂丘界隈や日本海もきれいに見えたのだとか。
 頂上では天ぷらをしていたグループもおありだったらしい。コンロも鍋も水も油も食材もビールもご持参で。世間の皆さまは、そのように秋の休日をお楽しみだったのか。
 国府の奥の山はもっと手軽に登ることができるから、近いうちに一緒に登りましょうとおおしゃる。高いところにしかない植物のきれいさも熱心に説明される。
 一日の休みではなかなかその気がおこらなくてと話せば、たまには三連休でもして等と。
 とりあえず、片道170歩ほどの通勤だけでいっぱいいっぱいなんですけれど。 


2013年9月28日(土)イルカと泳ぐ人のいて

 帰省中のお嬢さんがご来店くださった。わが家から300歩くらいのおうちがご実家である。
 現在住んでいらっしゃるのは父島なのだそうだ。なんとなんと。
 父島は学生時代の友人が住んでいた場所で、彼からパッションフルーツという不思議な食べ物をいつも送ってもらっていた。その彼が亡くなってからは、お会いしたことのない奥さんがかわりに。
 もしかしたら奥さんをご存じかも知れないと思いお嬢さんに尋ねてみると、話したことはないそうだが名前と顔はおわかりらしい。フリマのお世話をよくされているのだとか。さすが、この町内と似たような人口だけのことはある。父島へ帰ったら、お話をしてみるとのこと。縁は不思議でおもしろい。
 福島の原発の近くが出身地だった彼は、津波以後のことは知らずにすでに眠りについてしまっているのだけれど。 


2013年9月27日(金)せめてビートの種類にわけて

 お友達とのお話はもちろんであるが、音楽もお好きな方が時々いらっしゃって、こんな曲はないかしらというご要望をお聞きすることがある。
 それは自宅にあるはずですから、今度用意しておきますよということになった。帰宅してから探し続けているのだが、日付が変わっても発見できない。
 演奏者名をABC順に整理することができていたのは10年以上前の話。その後、整理枠からはみ出たアルバムは、ジャンルを飛び越え混在偏在状態である。
 探せないことも焦るのだが、ナント、最近購入した2枚のアルバムが積まれた下層部分からでてきてガッカリ。これで何枚目の同一種類複数購入なんだか。もしかしたらと思いつつ注文した1枚はやっぱりあったかであきらめもつくが、もう1枚は、なぜこのアルバムがわが家にあるのかサッパリわからないレベル。なんだかそちら方面の先行きも不安なことである。
 結局、探し物は見つからなかった。いちど、解体作業をした方がよさそうだ。


2013年9月26日(木)まな板の上におかれた

 ワインの瓶が空っぽ。ビール瓶もあちらこちらに。ご夫婦数組の懇親会も終盤。徐々に声が大きくなってきて、椅子に座って考え事をしていた当方にも届く。
 「あんたげはよーけもらよーるだろ。」とお金の話が終わったあとは、関係性についてあれこれ。
 「ふーふだけぇ、よくなったりわるくなったりだわいな。」という解説に、
 「わるくなったりわるくなったりちゅうのもあったりして。」というつっこみが入り、大笑い。笑いが起こってよかった。ここでシーンとなったら少々こわい。
 その逆の、時間の経過につれて「よくなったりよくなったり」というのは中々レアなケースのような気がするけれど、当方の経験が未熟なせいだろうか。


2013年9月25日(水)音楽を聴かぬ一日を

 いつもより早い時間に目覚ましをかけていた朝。といっても、早起きの皆さんには遠く及ばない。通勤時間もすでに後半になっていて、それほど大きな渋滞もなく、中心部へ向かうクルマに対し逆走をした。報道されたクルマの事故の件があるというのに、結構お急ぎの方もいらっしゃるようだ。車線が複数ある道路の通勤はちょっとだけストレスがある感じ。いつの間にか身体がなまってしまっているらしい。
 目的地到着。
 田んぼに植えられている蕎麦の緑の葉っぱと白い花。あぜ道の彼岸花の赤。きれいな中秋である。どこでも見ることのできる光景というわけではないだろうから、少しだけ路肩で佇む。よいものを見せてもらった。
 ブツを受け取り、業務完了。
 帰宅後は音楽をまったく聴かなかった。めずらしい。よほど余裕がないのである。


2013年9月24日(火)ひとまわり小ぶりになって

 そんなわけで、久しぶりのケーキバイキングの夜。といっても、自宅のテーブルに置いたケーキバイキングなのだけれど。もう30年ほど前からお気に入りの一品もあって、ひとくち食べた後にコーヒーを飲むと、素材の香りがくちの中に広がるしあわせ。
 そんな日の昼は、定休日が水曜日のお店でランチをすることができた。お昼には遅い時間だというのに、にぎわっている。がんばっていらっしゃるなあ。
 あれこれ好きなことを言いながらの食事であるが、使われている素材等、いろいろと学ばせてもらったのだった。
 丘のうえで街を眺めているだけではダメなのだ。近くても、外へ出て行くことは大切である。


2013年9月23日(月)この程度なんですけれど

 カントリー音楽がお好きとおっしゃるけれど、シャナイア・トゥエインさんくらいしかない。たまたま、ジョン・メイヤーさんのアコースティック動画を流していたので、それで我慢していただくことにした。もう4〜5回程、ケーキセットばかり食べてくださっている方である。
 コーヒーやケーキのことについてご質問やらご感想をいただき対応しているうちに、実はケーキ屋なんですという告白をされた。ヒエーである。
 お聞きすれば、ボクの大好きな一品をおつくりのお店。近年、いちばんよく利用させてもらっていたお店だった。よかった。いろいろと教えてもらったのでした。ありがとうございました。
 それにしてもこんな日が来るとは。ふたりで驚いています。


2013年9月22日(日)スキップボタンを押しながら

 中島さんの新作の案内が届いていたのは大分前のこと。11月20日の発売らしい。気の早いことである。
 10年間のシングルが中心である。いずれかのアルバムに収録済み。通常ならスルーであるが、リミックスの2曲とか、アルバム未収録曲2曲、『時代』のライブ映像DVD追加等とあって、ホント商売がお上手。
 わが家には、いまのところ自家製ベスト盤が3枚。ここ数年よく励ましてもらった。まっ、そんなお礼もかねて予約注文しているのだった。
 そんな中島さんのことを思い出したのは、ジョン・メイヤーさんのブルー・レイが届いたからである。ライブなのに、途中にインタビューや楽屋の様子が織り込まれている。中島さんの某DVDと同じ。1回見ればじゅうぶんの映像をなぜステージの合間に入れるのだろう。盛り上がりに水を差すような。おつくりになった人は、何度もインタビューを見たいのだろうか。それともつくるだけで、ご自分では見ないのか。
 どちらもとてもよいライブなのに。


2013年9月21日(土)どの窓もあかりのついて

 日付のかわるころ、郵便物を投函するため近所のポストへ。職場経由の遠回りで。夜中の地域散歩である。
 途中、更地になっている土地が3か所もあった。いずれも結構ながく更地のままである。買い手がつかないのだろうか。公園の近くだったり、バス停近くの広い道路に面している場所だったり。我が家よりは便利で環境の良さそうな土地である。特に、海抜25mの公園の近くの土地に二階をつくれば、夏の花火大会の景色が自宅できれいに見えそうだ。
 もちろん、花火に限らず普段から市内方面の明かりも美しく見えることだろう。昔選ぶことができていたら、こちらを選んだのにな。と思ったけれど、夏休み時に児童たちがラジオ体操をする公園のそばだ。朝早くからにぎやかなのも困るなあ、などと妄想しつつ自宅へ向かったのだった。


2013年9月20日(金)リニアには乗ると思うと

 先日の連休に米寿のお祝いをされたとおっしゃる方とか、この連休に還暦のお祝いをされるとおっしゃる方とか。皆さま、おめでとうございます。
 オリンピックは楽勝で、リニアにも乗っているんじゃないかな。自信たっぷり。いゃ、米寿のかたではないんですけどね。根拠は平均寿命のようだ。
 とはいえ、還暦を迎えることなくお亡くなりになられたご近所のかたのご葬儀があったばかり。こればっかりはネ、等と。10年以上先のことをリアルに考えることができなくなっているような気もするのだった。
 とりあえず、明日からの三連休も無事にはたらくことができればありがたい。  


2013年9月19日(木)日のささぬ場所で伸びたる

 鉢植えの彼岸花から花芽が7本。うち、3本が一気に開花していた。日陰に置いていたせいで、少々細身である。風が強いと、倒されてしまうか折られてしまうのではないかという心許なさ。
 坂道の上界隈での開花は珍しいようで、「もうこんな季節?」とつぶやかれる方も。調べてみると、昨年の開花は10月5日だった。去年より2週間以上も早い開花である。
 そんな日の夕方、東の空に十五夜のお月さんがきれい。奇しくも、レイチェルZさんの『Moon AT The Window』を聴いていたところだった。
 満月の中秋の名月を見ることができるのは、次は8年後らしい。オリンピックよりも先の話だ。たどり着くことができるのかどうか。  


2013年9月18日(水)うしなった小さなものを

 ATMで振り込み3件。簡単に終わるだろうと思っていたのである。さいわい、ATMの前にいらっしゃるのはお一人だけだ。
 と思っていたら、ATMの前にいた人はお客さんではなかった。機械の調子が悪いらしく、調整作業中のお店の方だったのである。10分ほどお待ちくださいとのこと。エーッ、じゅっぷんー。クルマには生の魚を積んでいるのである。いちおう氷を入れてもらっているけれど。
 それでも、ATMのある他地域の支店に変更するのとそれほどかわらないだろうと思い、待つことにした。
 約10分経過。さっぱり直る気配がない。お店の人ではどうも直せないらしい。「すいませんけど、業者に来てもらいますので、しばらく使えません。」とおっしゃる。
 まったく。午前中からそんなことでよいんですの。弱ったのは魚だけではなかった。ホントに民営?  


2013年9月17日(火)肌寒き夜に聞こえてくる音の

 台風の影響を受けた地域では、お気の毒にも稲が倒れたり水に浸かったというたんぼもおありのことだろう。
 当地のすでに稲刈りを済ませていらっしゃる方にお聞きすると、今年はお米が豊作とのこと。
 昨年よりも安定供給が可能のようだ。
 ここのところ古米状態のご飯を食べている。いまひとつな感じ。
 いままで新米を楽しみにするというようなことはなかったけれど、今年は新米を食べることや鉢植えの百日紅の咲くのを楽しみにしているという、少々肌寒いというか寂しい秋なのだった。 


2013年9月16日(月)朝風に梢は揺れて

 あちらこちらの植木鉢が倒れ、枯れ葉が散らばっていた。さらに風当たりの強い職場では、ハナミズキの鉢がもちろん転倒である。根の一部が見えたり、幹下部の枝が折れていたり。
 熟眠していて気づかなかったけれど、当地界隈も相当強風だったようだ。植物には気の毒だが、とりあえずわが家の被害はかわいいものである。
 昼前には日が差してきた。小学校で開催されていた地域の敬老会は楽しい催し物がたくさんあったらしい。参加された方やそのお世話をされた方等で、にぎやかな午後をすごさせてもらった。
 昨日は雨のおかげ。今日は敬老会のおかげ。どこかにおかげ参りをした方がよさそうだ。 


2013年9月15日(日)そこにあるごとくゆきたり

 松の葉っぱに茶色が混ざっている。日照りのせいかと思っていたのだった。通勤路にある、おばあさんがお住まいのおうち。
 門の脇に植えてある松で、大きな枝が門の反対側まで伸びている。おうちに入るためには、少し頭をさげる必要がある。にじり口がわりの松なのである。はす向かいには木香薔薇が同じような役割をしているおうちもある。その近所には蔓薔薇のおうちもあって、それらはこの界隈の人たちの頭をさげる習慣の涵養に役だっていたような気もする。
 そういえば、一昨年の大雪の際、道路から玄関まで腰を折りつつ雪かきをさせてもらったこともあった。
 その松を、近所のご主人がチェーンソーで切断されていた。松食い虫が入っていたらしい。すっきりと玄関が見えるようになっていた。
 頭をさげる必要もなくなり、玄関までが楽になったことだろう。 


2013年9月14日(土)ひとつ散りまたひとつ咲く

 植木鉢の中にサルスベリの花が落ちていた。咲いていたのは4日ほどである。百日紅という割に、一輪の開花期間は意外に短いようだ。かわって、落ちた花の近くのつぼみが開いている。二輪め。そのかたわらには、花の色が見えはじめた三輪めのつぼみが。
 こうやって順番に花をつけるから、いつまでも花が咲いているように見えるらしい。わが家の百日紅はこれからである。
 そんな今日は、ちょっとした節目の日。とはいえ、意識しているのは本人くらい。いつもと変わらないいち日だろうと思っていたのである。それが、たまたまお集まりの皆さんから、想定外のお心遣いをいただいた。そんな日とご存じなかったのに、当方には記憶に残るとてもよい日にしてもらったのでした。感謝。いじられたりもしたけれど。
 まっ、昔のことは水に流してください。


2013年9月13日(金)やむを得ずこの場所に立ち

 いつもだとカードで済ますところ。今日には届くかと期待していた新しい番号のカードがまだ届かない。こまった。わずかばかりの金額であるが、今日中に入金しなくてはいけない取り引きがあるのだった。ネットバンクは残高不足。
 なにしろ、昼間にゆっくり外で活動できる時間がほとんどない。先方はゆうちょ銀行にも口座をおもちのようだ。さいわい、町内にはなぜか簡易局が2つもある。といっても地方の簡易局ゆえ、ATMは設置されていない。手数料支払い覚悟の上、窓口での電信払込みをお願いすることになった。
 送金料金はおどろきの525円。
 ATMならもちろん無料。通帳からでも無料だったらしい。
 旧市内にはあちらこちらにATM設置の局があるのに、郊外はこの仕打ち。
 さいわいにではなく、不幸にもだった。


2013年9月12日(木)ごめんねと思ってはいる

 レジを出て商品を袋に詰める台の近くに、たくさんの若者が並んでいる。横一列に。大胆な場所で募金のお願いか。と思ったけれど、ときおり大きな声で届く内容をお聞きしていると、レシートをかごに入れてくれませんかというお願いをしていらっしゃるボランティア団体の皆さんのようだ。
 協力される方も多いようで、「ありがとうございました。」というユニゾンの大きな声がたびたび届く。
 当方、割合たくさんの買い物。かご2つぶん。期待されたかも知れないけれど、申し訳ないことに、レシートを集めるのが最近の趣味なのである。ごめんね。ちょっと前までなら、いくらでもお渡ししたのに。
 それにしても、もう少し離れた場所に立ってほしいなと思うのはボクだけ?


2013年9月11日(水)リアルタイムで見た日のことを

 「毎日100円を貯めておけば、行けるらしいわよ。」
 なんのことかと思えば、オリンピックのことらしい。国内開催でもそんなにお金がかかるのか。まっ、皆さんお金のことより、7年後に健在かどうかの方がご心配なのだとか。まっこと。
 中には、「ごめんなさい、私はあまり興味がないの。」とおっしゃる方がいらっしゃったけれど、なんのなんの、多分その倍以上ボクは興味がありませんよ。テレビはそんな報道が増えて、ますます視聴時間が短くなった。ありがたいことである。
 そんな本日、ウニやタコ等を大量にいただいた。ウニどんぶり。「そんなに食べて大丈夫なの。」と言われながらの晩ご飯だった。大丈夫です。ありがとうございました。


2013年9月10日(火)過去だけを話した後に

 勤務している隣の県から帰省し、時々おばあさんを車に乗せてご来店の若者がいらっしゃる。大概、カウンター席で。
 小学生男子であれば、ゲームの操作に夢中であることが多いけれど、そこはそれ成人をしているおとな。会話がずっと続いている。おとなになるまでにそれなりのご事情があって、おばあさんをことのほか大切にされているようだ。
 おばあさんに代金を支払ってもらう小学生に対し、もちろん若い彼がお支払いである。人と接するお仕事のようだが、きっとよい仕事をされているにちがいない。
 ボクもそれなりの事情があったけれど、振り返ってみればおばあさんに食事をごちそうしたりカウンター席で話をしたこと等いちどもなかった。残念ながら、成人するまで生きてくれなかったし。久しぶりに、おばあさんと寝ていた夜を思い出したのだった。


2013年9月9日(月)DNAを含まない

 わが家のサルスベリが咲いた。玄関のアサガオの鉢の近くで。一鉢で、30以上の花をつけているアサガオに対し、たった一輪だけの開花である。
 全長はわずか20cm。一昨年蒔いた種から発芽し、まっすぐに伸びた1本の枝の先端に花をつけている。なんとも心許ない1本だけの小さなサルスベリなのである。
 たくさん咲いていれば全体しか見ないような気もするけれど、たった一輪のおかげで、じっくりと花を観察することができた。
 縮れた花弁が6枚。種をもらった幹の花はもっと赤が濃かったのだが、一輪だけだと少し薄い赤に見える。濃さは集団演技の成果なのか。
 夜になっても昼間と同じように開いていた。さて、いつまで、何日間咲いているのか。


2013年9月8日(日)とりあえず疑ってから

 カード会社のセキュリティデスクのお嬢さんとおっしゃる方からお電話をいただいた。当方のカードが不正利用されたおそれがあるとのこと。過日、9万円ほどの商品をお買い求めになられましたか?とお尋ねである。そんな高額の買い物はここのところしていない。やさしくも丁寧な口調のお嬢さん。カード番号の変更が必要だとおっしゃる。
 とはいえ、この電話が信用できるものかどうか不明。疑い深いのである。学問は疑うところから。って、ちょっと違うか。そんなわけで、いったん電話を切らせていただき、カードの裏にある電話番号に連絡してみた。あいにく休日のため自動応答のみ。
 仕方がないので、もういちどセキュリティデスクのお嬢さんにお電話した。あれこれ確認される情報をお聞きすると、どうも本物のようである。疑ってごめんなさいね。
 ということで、カードは使えなくなってしまった。こまった。
 原因は不明だが、ランダムにカード番号と有効期限をつくるプログラムに特定されてしまったのかも知れませんねとのこと。ネットでもよく使っているし。そんなわけで、はさみをいれておきました。


2013年9月7日(土)わたくしにあるのだろうか

 毎日のようにキャベツのゴミがでる。砂地の土壌改良になるかと思い、ラベンダーやインパチェンスを植えている砂地に葉っぱや芯を埋めてきた。
 なんと、そこから芽が出てきたのである。最初は雑草だろうと思っていたのだが、少し大きくなった葉っぱはキャベツ。びっくり。しかも、あちらこちらから。たくましくもけなげなキャベツ。
 葉っぱから出るわけもないから、埋められた芯は、土の中で腐る前に新芽というか脇芽を出すものらしい。芯のあるやつはすごいな。
 虫がつきやすいからどうなるかわからないけれど、このまま花のそばで成長を見守ってやることにしたのだった。


2013年9月6日(金)負ける日がやがて来るのを

 今日は記録が途切れるかと思った。いや、マー君のような大層な記録のことではなく。こちらのマーおやじも、それなりに設定している小さな目標数値があるのだった。
 すでに終盤。点差を広げられ、追加点の取れないままやがて終了かと思っていたのである。それが、9回裏二死からタイムリーが続き、あれよと逆転してしまいましたという感じ。ありがたいことです。ご近所の皆さまに感謝。
 そんな日の中盤。7回の風船飛ばしというか、球団歌流しのようなひとときを過ごさせてもらった。迷い込まれた小さなお嬢さんたちによって。今時の小学生の生活ぶりを垣間見せていただいたのだった。
 お金はバッグにあるとのこと。とはいえ、貴重なお小遣いは大事に遣わないとね。こんなところで遣ってはいけません。


2013年9月5日(木)梔子の茂った枝の

 昨日までは聞こえてこなかったけれど、久しぶりに庭の方でカエルが鳴いている。梔子の茂っているあたり。昨日の大雨のどさくさに流れ着いたのか。
 いち日のなかでも相当低い気温になる時間帯だと思うのだが、元気。なかなかうるさい。どうしたなにか恋しいのか。
 昨日の夜は寒かったけれど、室内は20度を超えている。まだまだ外も暖かいらしい。
 眠る前にやり残したことをやっておくようにね。明日に先送りしないで。って、カエルさんではなく、みずからに言い聞かせているのでした。


2013年9月4日(水)坂道を流れる雨に

 長袖でもよさそうな涼しさだが、ハンガーにぶら下がっているのは半袖ばかり。がまんして、朝の会合へ傘をさしてお出かけ。お集まりのみなさんは、長袖に雨合羽を羽織っていらっしゃった。今日から長袖の季節らしい。携帯に警報のお知らせが届いたとか、どこそこのみなさんは避難されているらしいとか。
 世間はそんなことになっていたのか。知らずに眠っておりました。
 坂を下りてみる。
 近くの川には大量の水が流れ込んでいた。びっくり。護岸のコンクリートブロックがまったく見えない。
 もっと大きな一級河川の河川敷は水没していた。いなくなった小さな生きものがたくさんいたことだろう。


2013年9月3日(火)立つことの続いた夜に

 濡れて足下が悪い。当方であれば、わざわざ外出する気がおこらないような天気。
 そんなわけで、いつもより少なめにしておこうと思ったのだった。
 それが、なんという絶妙なつながり。いつもであれば、大概どこかで切れるものだ。晴れていたって。
 他人様の行動原理は予測不可能。
 なにはともあれ、ありがたいことである。感謝、感謝。
 とはいえ、重力で水分の一部が下半身へ向かっている感じ。枕を低くして休むことにした。

 湿度のあるおかげか、挿し木をしている白いサルスベリは、枝を切った時のように葉が元気である。成功しそうな予感。


2013年9月2日(月)留守電を再生すれば

 発送のお願いをしていた梨の一部が届き始めたらしい。留守電やメールで到着のお知らせがポツリポツリと。はやい。今年は、結構大きな果実だったようだ。
 当方が今年最初に食べた地元の梨は、二十世紀ではなく、いただきものの「しんかんせん」。梨に貼られたシールに「新甘泉」とある。やや小ぶり。赤梨系のようだ。
 二十世紀梨系のシャキシャキ感はあるけれど、やけに甘い感じ。やがて慣れてゆくのだろうが、とりあえず果汁たっぷりのすっきり二十世紀梨も食べたいものである。


2013年9月1日(日)たどればなにかつながりの

 「わたしも6丁目に住んでいるんです。」
 「娘がお世話になりました。」
 「妹さんと同じ職場でした。」
 いゃあ、たまたまの6名の方が、それぞれ何らかのつながりをお持ちで、フェイスブックのオフ会のごとし。
 人口の多い都市部の店のテーブル間隔は狭いところが多いけれど、座った席のお隣が知人である確率は低いだろうから、プライベートなことでも大きな声で話すことができるのだろう。
 それに対し、こんな狭い町は広いパーソナルスペースが必要だということがよくわかった。どんなつながりの人の耳に入るかわからないのである。あたりまえだが、この町の人のことをあれこれ言ったりしてはいけないのだった。みんないい人。きっと。


2013年8月31日(土)そこだけを眺めていれば

 降った雨が、勢いよく坂道を流れてゆく。
 すでに中にいらっしゃる人は、小降りになるまで何時間でも待つとおっしゃっているし、こんな豪雨はどなたも移動されないだろうと思っていたのである。雷のせいか、明かりが一瞬おちそうになる。
 そんな雨の中、びしょ濡れになりながらおいでの方がいらっしゃった。お気の毒なことに、ちょうどこの時間に待ち合わせの約束をされていたらしい。ばっどたいみん。タオルをどうぞ。
 そんなわけで、少し遅れてもうひとりの方が。同じように、濡れたところをタオルで上から下まで拭き取っていらっしゃる。
 その後は雨にまけることなく、会話をお楽しみの皆さん。
 やがて、雨の方が静かになった。


2013年8月30日(金)頼まれたわけではないが

 水やりをする人がないと書いたが、くだんのおうちのサルスベリが枯れていないのは不思議に思っていた。以前、わが家にあった大きなサルスベリの1本が、日照り時の水やり不足で枯れたことがあるのだ。
 生け垣の多くは枯れているのに、サルスベリやリンゴの樹は誰かが水をやっているのかも知れないと思っていたのである。やっぱりいらっしゃった。
 出勤時に遭遇した方と世間話をしていた際、その方が、時々水やりをしていたとのこと。頼まれたわけでもないのに、おつきあいがあったというだけで。とはいえ、庭木の全部に丁寧な水やりをするのはたいへんである。蚊にも刺されるし。自分の家の水やりだけでも手抜きがちだったボクにはよくわかる。
 「リンゴの実も5つばかり落ちてしまいましたしね。」と申し訳なさそうにおっしゃったけれど、サルスベリが元気だっただけでも十分楽しませてもらいましたよ。


2013年8月29日(木)みずやりをする人のない

 我が家のご近所に、ボクの誕生からその後の生育までよくご存じの女性が妹さんとおふたりで長くお住まいだった。50年近く。その妹さんが倒れられて入院され、高齢のお姉さんも最近施設へ入られた。畑や庭木の手入れに余念のないおふたりだったけれど、どなたも住まなくなってしまったおうちの目隠しの木がたくさん枯れてしまっている。葉をつけているのは26本中、9本だけ。庭がよく見えるようになった。
 ピンクと白のさるすべりの二本が庭で花をつけている。背の低い白のさるすべりは特に花をたくさんつけていて、花を持つ枝先の多くがたわんでいる。今までは外から見えなかった花だ。育てた人が家の内から見なくなったかわりに、今年は道行く人の目にはいりこんでいるのである。かたまっている白が、ことのほか切ない。
 挿し木には少し早いけれど、日中堂々と枝を切らせてもらった。久しぶりの花泥棒。我が家に根付いたところで、早晩似たような運命になることだろう。それでも、身近な場所でおふたりを思い出すよすがとして、とりあえず挿し木にしてみたのだった。


2013年8月28日(水)よく汗をかいた今年の

 当地の最低賃金は664円に引き上げられたそうな。東京は850円らしい。全国平均は749円だとか。それに比べれば少々かなしい額ではある。
 もっと引き上げてもらわなくてはいけないのだろうが、個人的には「いいねえ、そんなにもらえて。」といううらやましいレベル。具体的に計算したことのないどんぶり勘定ではあるけれど。
 まっ、だれかにうごかされることもなく好きに暮らしていることを思うと、最低賃金の半分でもありがたいことと思わないとね。おまけに、連休までもらってしまっているのである。などと思っていたら、今月の電力使用量の検針結果がポストに入っていた。
 過去最高料金だった。
 かなしい。


2013年8月27日(火)疾駆する音を聴きつつ

 真夜中の自宅のことであるからボリュームはそれほど大きくなかったとはいえ、音楽を聴きつつ眠っていた。聴いていたのはレコード盤。しかも、MDにダビング中という大事な時間なのに。目覚めたら、演奏が終わってレコード針が拾うプツプツという音。
 もっと大きな音が出せる場所で聴くために、MDからPCに取り込み、最終的にはCDに焼こうと思ったのである。
 ピアノソロ。
 ピアニストはセシル・テイラーさん。
 「天国と地獄を疾駆するおそるべきテイラーのピアノ」とレコード盤の帯にある一枚だ。そんなテイラーさんのソロで眠った自分に驚いている。日中、あれこれとよく働いていたせいかと思ったけれど、ほんとうかどうか、「すぐれた芸術作品は眠りをよぶ」とどこかに書いてあったのを思い出したのだった。


2013年8月26日(月)境界線の向こうには

 境界線に塀を作りますので一応確認しにきてやってくださいとドアを開けた方に言われ、現地へ。不動産屋さんのようだ。
 小屋が壊され、更地になっている。
 いわくのあった小屋である。事情を知っているご近所の皆さんが近づかない小屋。不動産屋さんもそのことを聞き及んでいらっしゃったようで、取り壊す前にお坊さんにお経をあげてもらったのだそうだ。
 小屋があった時には向こう側が見えなかったから狭い土地かとおもっていたのだが、更地になるととても広い。マンションでも建てられるのかと思ったら、「いゃ、当分は畑ですわ。」
 ほとぼりが冷めるまで、しばらくロンダリングのようだ。


2013年8月25日(日)おしぼりを顔に当てつつ

 「年寄りには今年の夏はきついわ。こたえる。」
 94歳の方のお話である。
 外に出る気がおこらないとおっしゃりながらも、軽自動車を運転して2kmほど先のスーパーへ買い物に行かれる。食べるものは自分で考えて作るのが元気の秘訣なのだそうだ。
 とはいえ、確かにバックの車庫入れに時間がかかるようになられた。ちょっと心配。暑さだけが直接的要因ではないのかもしれないけれど。
 ご趣味の俳句はどうですかとお聞きすると、ここのところ不調なのだそうだ。やっぱり暑さのせいらしい。
 今日のように涼しくてもボクは不調なんですけどね。


2013年8月24日(土)悲しいほどにくもっておりぬ

 高いボランタリズムが定着しているという身体でもないけれど、成り行き上、夕方あたりからお手伝いをさせてもらう予定だった。砂丘のローソク点火。
 実行かどうかの決定は午後3時だと思っていたのだが、10時ころに、ローソク点火は延期というご連絡をいただいた。最終決定時間は、午後ではなく午前3時だったのだろうか。
 目覚めたころのわが家界隈はくもり。新聞の予報には傘マークがあった。判断に迷うところだねえ等と思っていた矢先のご連絡だったのである。
 結局、夜まで適度な気温の曇り空。日付が変わるころからが、大雨に注意との予報になっていた。
 いゃあ、ほどよい加減のいいタイミングでしたねえ、お疲れ様。強行していればそんな会話があったことだろう。
 とはいえ、せっかく準備されてきたことである。万全を期さないとね。人生はギャンブルと思っているようなオヤジとは違うのである。


2013年8月23日(金)背文字を読んで探したる

 「これはどなたのCDですか。」
 「あっ、ボクのです。」
 というボケはさておき、お帰りの際に、流していた音楽についておたずねの方がいらっしゃった。お気に入りの曲がいくつかおありだったようだ。
 いかにもという女性ボーカル私家編集盤。
 いちいち説明するのも時間がかかる。トレイから出して、どうぞどこかに捨てておいてくださいということにさせてもらった。そんなわけで、その後はハードな演奏に変更。
 くだんの編集盤は予備を作っていない。またいちからやり直しというか、焼き直しだ。
 すぐ焼けると思ったのだけれど、もとのアルバムがいち枚行方不明。
 さがすための人生である。


2013年8月22日(木)遠き日のライブの夜に

 シダー・ウォルトンさんがお亡くなりになっていた。ちょうどボクが江戸にいた70年代半ばに来日されたことがある。村上さんのお気に入りのピアニストだったらしい。
 キースさんと同様、鯉沼さん関係だったせいもあって、来日時の撮影の鞄持ちをした。とはいえ、初めて耳にするお名前。師匠から顔が分かるかと言われたけれど、シダー・ウォルトロンさんですかぁ、知りませんねえといったレベルだった。顔どころではない。マル・ウォルドロンさんとごっちゃである。
 そんなわけで、ライブ会場に連れていってもらったりもして名前はしっかり記憶されたけれど、レコードの一枚も持っていないという失礼なおとこである。
 その後、コレクションしている曲を演奏されたCD一枚を購入させてもらっただけ。
 どこかにあるはずだ。まだ探しているのだった。


2013年8月21日(水)お伝えしたい内容は

 スーパーの魚売場を過ぎた辺りで店内放送。
 「先ほどモール棟のユニクロで商品81点を購入されたお客様、お伝えしたいことがございますのでレジまでおこしください。」
 エーッ、はちじゅういってーん?
 我々だけでなく、近くの皆さんも一瞬、同じような反応。
 パンツとかソックスとか?10人家族にポロシャツ8枚ずつとか?
 ユニクロには日々そのようなお客さんがたくさんいらっしゃるのだろうか。社長も高給になるわけである。
 たくさんのお買い上げだったのに、お礼の言い方が足りなかったからもう一度感謝の言葉をお伝えしたいと思われたのだろうか。などと思ったり話したりしながらワイン売場付近まで来ると、再び店内放送。「先ほどモール棟のユニクロで、」
 同じ内容の繰り返しかと思ったら、その後が違っていた。「クレジットカードで商品を購入された東山さん(仮名です、念のため)、お伝えしたいことがありますので(以下省略)。」今回は、苗字つきのお知らせ。最初の店内放送では、仮名の東山さんはレジまで行かれなかったようだ。
 そうかぁ、クレジットカードでの購入だったのか。
 スーパーでは楽しそうなことが毎日おこっているらしい。


2013年8月20日(火)かすれた声で歌いたる

 なにか映像付きはありませんかとおっしゃる。
 とりあえず、ピアノのライブをおふたりほど。ちひろさんやひろみさん。まだお時間がおありのようだ。ロッド・スチュワートさんの『The Great American Songbook』をトレイに置いてみた。
 これがなかなかの揺さぶりだったようで、すっかりお気に入りになられたらしい。日本の歌手の中にはこの人を真似た人もいそうですねえ。御意。
 お気に入り箇所は、ハスキーなところとか、上品そうなところだそうだ。
 ライブ中にお客さんにネクタイを外してもらって肌を見せたりもし、相変わらずなロッドさんだと思うのだが、見る方によっては上品に思えるものらしい。サッカーボールを観客席に蹴るのも有名だったんですけどね。
 1945年生まれの68歳。元サッカー選手。
 よい歳の取り方をされているようだ。


2013年8月19日(月)宿題を終えて少女は

 今週が夏休み最後の週という小学校があるようだ。
 そんな中、夏休みを1週間残しているのに、宿題のほとんどが終わったご褒美というお嬢さんがおありだった。自由研究も完了らしい。すばらしい。どう育てればこんな余裕のある生き方のできるお子さんになるのか。
 それにしてもせっかくのご褒美。もっと豪勢にされればよいと思うのだが、なにはともあれおめでとうございます。
 小学3年生の時、夏休み最終日に、終日「夏の友」に取り組んでいたのを思い出す。今も昔も大して変わらない生活ぶりである。それでも、その後の学年はそれほど強く夏休み最終日が印象に残っていないというのは、この小学3年次を少しは反省したのだったろうか。
 あるいは、とりあえずなんとかギリギリに間に合わせるという生活が当たり前になる最初だったのかも知れない。


2013年8月18日(日)知り合いのお知り合いから

 電話でお話をしていらっしゃった方が、当方に電話を代わるようにおっしゃる。はっ?
 電話のお相手はボクの知っている方らしい。
 「あっ、どうも。」
 「いゃあ、行かなければいけないと思っているんですけどねえ。近くまではよく行くんです。」
 「あらあら、そうでしたかあ。」
 「ちょっと待ってくださいね、電話を代わりますから。」
 「もしもし、お元気ですか。先月、採用試験を受けてきました。」
 「そうなんだ。きっと、大丈夫だよね。」
 「ありがとうございます。電話を代わりますね。」
 「どうもどうも、今度おうかがいしますからね。」
 「いえいえ、ご無理のない程度で。じゃあ、お電話代わります。」
 という、わけのわからないようなカギ括弧。
 他人様のスマホでたらいまわしというか、電話まわし。


2013年8月17日(土)目の堅い夜を過ごして

 「お盆もやっていたんですか。」
 「ポツポツとご予約をいただいていましたしね。」
 若いお嬢さんとご一緒に帰省中のお嬢さん。お母様の体調が思わしくないので、長めのご滞在のようだ。おかげで、わがやにも。ありがとうございます。
 そんな今日は、日付が変わるころに帰路。
 ご近所数軒の、いつもは暗い窓が夜遅くまで明るい。世間は、今日辺りがUターンのピークとのことだが、当地界隈はあしたお帰りになる方が多いようだ。横浜だとか大阪だとか。
 大概9時には部屋の明かりがおちるおばさんのおうちの窓も明るい。今夜は目が堅い。
 そんなわけで、明日の夜はまた暗い部屋が増え、ひとり暮らしやふたり暮らしの寂しい夏がかえってくるのだった。


2013年8月16日(金)明日起こることを知らずに

 気がついたのは今回が初めてのことだが、蚊が一匹侵入していた。時折しか開けないドアからタイミングよく入って来たのであろう。その後、姿を見失ってしまった。いずこかに潜伏中である。リキッドタイプの虫除けが必要のようだ。
 とりあえず、なにごともなく夜が終わりますようにと思っていたのだけれど、たまたまテーブルに近づいた際、女性の首筋に止まっているのを発見したのだとか。
 とはいえ、はじめての方ゆえ首筋をたたくわけにもゆかず、あっと思っている間に、再び逃亡の旅に発ったらしい。
 その後、女性は首筋の辺りを触られていたのだとか。
 ごめんなさい。明日は、リキッドを用意します。


2013年8月15日(木)音よりも遠くに見える

 最寄りの駅界隈には若者が多数。浴衣姿も。
 人待ちのため駅前の乗降場所に停車して眺めていると、さまざまなグループやカップルが行き交っていたり、待ち合わせをしていたり。初めての浴衣のような少女も。河川敷で行われる花火大会にお出かけである。
 いなばにもこんなに若者がいたのか。最近の日常からはイメージできなかった光景である。当方は、今年の花火には縁がなさそうだ。いいなぁ、若者は。
 そんな若者たちをミラーに見つつ帰宅。シェードを上まであげてみると、ナント窓からきれいに花火が見えた。去年はこの窓からは見えなかったのに。
 オヤジは、ビールを飲みながらのガラス越し花火観賞だった。


2013年8月14日(水)青竹にグラジオラスの

 今年の棚経は2分10秒。速いテンポである。
 「えっ、あれだけ?」と驚いていた者もいたけれど、ほぼ毎年2分台なのである。そんなわけで、少額です。申し訳ありませぬ。
 まっ、そちらの業界の臨時のボーナスということで、少額でも我慢していただきたい。
 ゆっくりお茶やお菓子を楽しまれることもなく、あわただしく次の訪問先へ向かわれた。
 というありがたいお経を浴びたのち、お墓参りへ。海水浴を楽しまれている皆さんを、ノロノロ運転の車中から眺めながら。
 山の道を通ればよかった。


2013年8月13日(火)だれにもあわぬ通勤の

 防災についての町内からのお知らせがあった。自助と共助。日頃から顔の見える関係をつくりましょうとあるけれど、ここのところ、近隣の皆さんのお顔を拝見していない。暑さのせいだろうか。
 そんな文書の枠外には、「本文書は、町内会に加入されていない世帯にも配布しています。」とあって、今年ポロポロと脱会された皆さんへのご配慮がなされていた。
 脱会されたおうちは、地域の入り口にある住居案内表示板からも名前を削除してはどうかというご提案をされる方もあるらしい。そんな皆さんへも、町内仲良くしましょうねとさりげなく啓発されているのだろう。
 いなばの花火大会は、町内にある公園からよく見える。打ち上げ場所の近くまで個人個人で行くより、高台の公園で地域の皆さんの顔を見たりしつつ花火を見るのがよさそうである。


2013年8月12日(月)半分に割ったスイカに

 41度かぁ。ちょっと外に出る気の起こらない気温である。当地は35度だったとか。よかった。6度も涼しかったおかげで、外出される方もおありのようだった。ご来店ありがとうございます。
 ご近所からスイカをいただいた。丸ごとのスイカは今年はじめてという、夏を楽しんでいないわれわれのためにお届けくださったようだ。今度の休日の昼間にゆっくり楽しませてもらおうと思っていたのである。
 その冷蔵庫にいれていたスイカのおかげで、大事な業務用のモノを入れることができなくなったらしい。
 「食べて。」とのこと。御意。
 真夜中にスイカを食べることになった。半分に切って、スプーンですくって食べる食べる食べる。
 残りの半分は、食べきれないとのことで、こちらにも手をのばすことになった。夜中にこんなにスイカを食べて、パンパンのおなか。
 朝までに何回起きなくてはいけないのだろう。


2013年8月11日(日)トーマスの仲間の名前を

 地縁や土地勘があるわけではないのに当地にいらっしゃったご夫妻が時々来てくださる。お子さま連れで。
 転勤ということではなく、当地で募集されていた職業を選択されての来県だとか。おふたりとも関東地方のご出身である。流暢な関東弁をお使いである。
 お子さまはまだどこかに入園されてはいないようだ。少々人見知り。それでも、そこそこの会話は成立している。
 そんな彼女はどこからかいなばの言葉を覚えてきたらしい。最初に覚えたいなばの言葉は、「いけん」。いけないことをして誰かに注意されたのだろうか。やがてどこかに入園すれば、ゆたかないなばの言葉をたくさん覚えてゆくことだろう。
 さて、彼女が「だらず」を使う日がくるかどうか。


2013年8月10日(土)祭り囃子の届かぬ丘で

 「しゃんしゃん祭がはじまりましたね。」
 「えっ、そうなんですか。」
 「新しくできたアーケード界隈で開会式だとか。」
 「へーえ。あそこのパチンコ屋さんはまだあるんですかねえ。」
 駅や百貨店を利用される方などには便利なのだろうが、車では通る気もおこらない道路。どうせなら、道路を全面無料駐車場にしてもらった方がありがたいようにも。当方の場合は、残念ながら百貨店がますます遠のく。
 それにしても、世間のことを知らずに過ごしている。先日の、地震警報の誤報も皆さんに教えていただいた。お風呂に入っていてたいへんだった方もおありらしい。地元の高校が初戦で敗れたのも同様。
 提供するような情報はなく、教えてもらうばかりの生活である。


2013年8月9日(金)お問い合わせの番号の

 4日前の注文なら十分間に合うだろうと思ったのだが、まだ到着しない。先方からは、7日に注文品を送ったというメールがあったから今日くらいには届くだろうと思っていたのである。先方が依頼したのは、当方が普段あまりお世話にならない業者さん。
 メールには追跡番号があった。ちぇーっく。「配達店に到着しています」とある。「もっと詳しく」をクリックすると、9日の午前10時4分には、地元に到着していた。どゆこと。メール便のごとし。この時期は運送業界もお忙しいとは思うけれど、それでも夕方くらいには届けてもらってもいいんじゃないかな。
 明日の午前中には届きますように。


2013年8月8日(木)暑いから思いだしたり

 中学生の息子さんに誘われて来てみましたという幸福な(たぶん)お母さんもいらっしゃったけれど、主にお孫さんとそのおばあさんというパターンの多いいち日。
 相変わらず、男の子の場合は携帯ゲームに忙しい。食事が済んでしまえば、先に帰るという皆さんも。
 少し遅れて、おばあさまがお支払いである。おうちに帰られると、一緒に過ごされる時間はあるのだろうか。
 子どもたちよりゲームのスキルを磨いて上手になっておくとか、ギターが弾けたり、ブルースハープのうまい年寄りになるとか。なにか特技を身につけておいた方がよさそうだと思ったのだった。
 メンコはうまかったのだけれど。


2013年8月7日(水)葉の萎えている鉢植えの

 先送りしていることがいくつかあるというか、いくつもあって、常に圧迫感を抱いて生活しているのだが、本日、懸案になっていた1件を片付けることができた。ひと安心。
 畳半分にも満たないスペースであるが、すっきりキレイになった。なにしろ、放置しておけば増え続けるやっかいな増殖物。本日の貴重な自分の時間のほとんどを費やしたのだった。
 こちらも急がなくてはいけないことのひとつなのだが、おかげで庭の雑草抜きは盆の仕事に回すことにした。なにしろ、2階からわが家の庭の見える方から、草を抜いてあげましょうかというご提案があるくらいなのである。なんとおそろしいことを。
 とりあえず、きょうのご褒美はよく太ったいきのよい鰯の刺身。


2013年8月6日(火)おすすめはうすいグラスの

 集金だけかと思えば、現物のサンプルや、ファイルケースのなかに各種商品をご持参である。
 レジかごにすっぽり入るサイズの買い物用のクーラーバッグとか、カラフルな風呂敷とか、極薄グラスとか、お子さまが喜びそうなキャラクターの顔の描かれたこけしとか。なんだかよくわからないラインナップではある。
 クーラーバッグは約60%オフで、とりあえず上得意様からなのだとか。それほどの上得意ではないので、なんだか上手に取り込まれているだけのような気もするのだが、じゃあバッグをひとつください。
 書店員さんにお願いしたのでした。


2013年8月5日(月)ラベルを剥がし貼るという

 「瓶をもらってもいいですか。」と小学生の男の子。
 「どうぞどうぞ、何本でもどうぞ。」
 瓶というより、ラベルをはがして絵日記にでも貼るのであろう。
 「あの松のところですよね。」
 ラベルをごらんになったご家族の皆さんが、いたくびっくりされ、ここから遠く離れた場所に思いを馳せられたようだ。 
 ありがたいことである。
 送料込みのことを考えると、笑うしかないような値段。先月の在庫切れで、もう置かせてもらうのはやめようかと思っていたのだった。
 取り寄せておいてよかった。


2013年8月4日(日)カボチャをふたつ

 午後8時が近くなると席をお立ちである。おふたりで大河ドラマの話をされていたから、毎週楽しみにされているのだろう。なかなか侮れない国営放送。おかげで、いつもより少し早いボードの撤去。ありがたいことである。
 そんな今日は、立派なカボチャやジャガイモ等をいただいた。上手におつくりになりますねえ。ありがとうございました。明日のカボチャケーキに使わせてもらいます。
 食後に、必ずカボチャのケーキを注文される方がいらっしゃる。ケーキは他にも何種類か用意しているのだが、お気に入りはカボチャだけのようだ。今日は、カボチャ以外のオマケをおつけしてみた。
 さて、次回もやっぱりカボチャでしょうか。


2013年8月3日(土)ぶつかることを避けながら

 昼間だけのゆるい業務のおかげで、夜の番組を見ることができた。零式艦上戦闘機。
 居眠りで墜落する機もあったのだったか。
 航続距離は2000km以上の高性能。とはいえ、ラバウルから3時間かけて1000km先のガダルカナルへ行って帰るためには、戦闘できる時間は15分ほど。長引けば帰還できない。
 敵機の攻撃を警戒しつつ、案内板や標識のない空の上を5〜6時間も操縦する疲労は、車の長距離運転の比ではないだろう。ここのところ2時間弱でSAに立ち寄るオヤジは何の役にも立ちそうにない。
 性能のよいものをつくりたい。しかし、その高性能によって無謀な作戦や居眠り運転も生まれる。皇紀2600年製高性能戦闘機のやるせなさ。
 自動車の衝突回避システムの性能がさらに高まりますように。


2013年8月2日(金)大雨が降ればニュースに

 あちらこちらの被害状況を巡視されたという方が。
 あそこは、ずいぶん以前から護岸工事をやっているのに、どうしていつまでも完成しないんでしょう。雇用確保などの目的もあるんですかねえ、などとも。
 仮設のような橋にひっかかっているゴミや、ガードレールにくっついているゴミの撤去作業が行われているらしい。撮影された画像を見せていただいたり。
 報道をご覧になった遠方の皆さんのなかには、わが家をご心配をくださる方もいらっしゃったけれど、海抜が全然違うのでした。
 とはいえ、庭の池は危険水域。決壊寸前。水のくみ出し作業が必要のようである。


2013年8月1日(木)雷に気づくことなく

 就寝がはやいかたなのだろう。夜中の雷や降雨に気づかなかったのだとおっしゃる。
 雷はかなり長時間にわたって光ったり鳴ったりしていたと思うのだけれど。
 朝のような降りが続くようであれば、出歩かれるご近所の方も少ないのではないか。ゆっくりできるいち日になりそうである。炊飯の量も減らそうと思った。のだが、念のため....。
 やがて、いつの間にか雨は上がっていて、いつものような木曜日になっていた。部活が中止になったお嬢さんやそのお母さんなども。いつもどおりにしておいてよかった。


2013年7月31日(水)鍵盤のアヴァターであると

 ロック寄りの方につき親しみがあって、ついついCDを付き合わされてしまうひとりがチャールズ・ロイドさん。
 70年前後にご活躍の人だ。若きキース・ジャレットさんが一緒にやっていたサックス奏者である。どんどんメジャーになってゆくキースさんに対し、徐々に停滞傾向に。音楽より、ガーデニングの方が大切に思えた時期があったらしい。70年代後半からは、瞑想と庭いじりで過ごそうと思っていたのだとか。
 そんなロイドさんが復活するきっかけをつくったのが、ミシェル・ペトルチアーニさん。そのふたりがコペンハーゲンで共演した演奏は、国内ではLP盤しか制作されていなかった。手元にあるのは輸入盤だが。国内初CD化。そのCDが届いた。
 全編熱い演奏というわけではない。フルートの演奏も多いし。それでも、ぬくもりのつたわるジャケットを見たりふたりのエピソードを思いながら聴くと、ボクの場合は少し意欲の高まる盤なのだ。CDのおかげで手間が楽になった。おまけの2曲もありがたい。
 なにはともあれ、やる気のなくなっている人を再び土俵にあげるような人に(って、なんで相撲?)なりたいものだと思ったりするのだった。


2013年7月30日(火)持ち帰るしかないものに

 ひとくち食べて、おじいちゃんに食べさせてあげたいねえとおっしゃるお母さんとお嬢さん。よほど気に入っていただいたようだ。おじいさんはこちらまでお出かけになれないのだとか。単品は崩れやすいので昨日もお断りしたんですよね。
 抹茶ババロアである。甘さ控えめ、歯が悪くてもかむ必要なし。
 「じゃあ、ホールだったらどうですか。今日と明日は仕事が休みなので、明日取りに来ることができます。」
 ということで、頼まれると時々イヤと言えないタイプ。「じゃあ明日取りにきてください。」
 そんなわけで、定休日の明日は夕方のピンポイントだけオープンです。親孝行はできるうちにしておかないと。
 自分のことはさておき。


2013年7月29日(月)集めたモノの一覧を

 「そうじゃないかと思って来てみたんだわ。」
 職場の同僚女性からいいところがあると紹介されたらしい。どこそこを辞めた人がやっているらしいとかで。辞めるような男と思われていたようだ。まっ、そんな男です。
 で、どうよ。以前の当方の職場と似たようなお仕事である。「いやもうたいへん。」なのだそうだ。おつかれさま。
 そんなわけで、最近は、専門分野よりこちらに興味があるんだよね、と画像を何枚か見せてもらった。
 なかなかお金のかかる危なそうな趣味である。かつてはボクもそっちが専門の一部だったけどねぇ。買うまではしなかったよ。
 人は何歳くらいになったらモノ集めをやめるのだろう。


2013年7月28日(日)ひとねむりしてからあける

 朝の3時を過ぎたころ、バイクの音が3種類ほど聞こえてくる。いずこも似たような時間にお配りらしい。ポストからガタンバサッと音が聞こえてくる。
 まだ起きているけれど、かといってポストに行く気はしない。急いで知りたいことがあるわけでもなく、大概の新しいことはすでにネットで確認していて。新聞は、いち度眠って目覚めてから読むものだとこのからだは思いこんでいるらしい。
 それにしても、バイクのみなさんは眠りから目覚めてお配りなのか、配り終えてからが夜なのか。
 若者の野球ネタが大きく占める紙をそんな夜中に配るというのは少し切ないように思うのは気のせいか。配る人にも読む人にとってもよい紙に。


2013年7月27日(土)はらわたの短いことを

 高齢のご両親とご一緒の親孝行な方もいらっしゃるけれど、生後2ヶ月とか、生後10ヶ月、三ヶ月後にご出産の予定とか、赤ちゃん関係の話題の多いいち日だった。
 人見知りされることも多いのだが、10ヶ月の赤ちゃんは、なんど目を合わせても顔を近づけていっても泣き出しそうな気配がない。抱きかかえていてはゆっくり食事ができそうにないお母さんに代わって抱かせてもらった。
 それにしても、こんなオヤジに抱かれても泣き出す気配がまったくない。愛いやつ。もとい、愛いボクである。
 他のテーブルの方々にも挨拶にいかせてもらったりの、のんびりのどかな午後。


2013年7月26日(金)野菜から食べたからだで

 ご入場のメンバーからカウンターで係の方が料金徴収。いわゆる関所というやつだ。補助金もでるようだが、皆さん紙幣を何枚かご提出である。
 10時ころに、どこからか「あらっ、もうこんな時間よ」という声がして、帰り支度をされはじめるまで、なかなか楽しくもにぎやかな時間をお過ごしだった。ありがとうございました。
 合計の数字をお伝えすると、「えぇーっそんなんでいいんですかあ。」とおっしゃる。うちはじゅうぶんですよ。
 「じゃあ、皆さんにお返ししないといけませんね。」と計算をされたけれど、小銭が全然足りないようだ。
 わがやも底をついていた。いつでも小銭はだいじ。


2013年7月25日(木)入りきたる順に出でゆく

 なんだか珍しい展開の前半だった。食後の飲み物がまったくないのである。席を立たれるのも早くて慌ただしいのだが、同じ作業の連続ゆえ、とてもスムーズ。規則的な波のごとく。
 新記録が生まれ、波が引いたころに、団体様のご利用があり、残念ながら?そこで記録が途絶えた。その後は、凪。おかげでゆっくりと対応をすることができたのではないか。と思っている。当方には、大変ありがたい皆さまの動向でした。
 あちらの方の動向はさておき..。


2013年7月24日(水)半分も終わっていれば

 メモをしていたDO ITを、かなりやっつけるつもりでいたのである。この二日間で。読書などに逃避することを禁止しつつ。終わってみれば、完了していたのは3つだけ。途中まで進むことができたのが一件。
 ネガティブな人なら、あーあっと思うのだろうが、そこは脳天気。とりあえず、半分も終えることができたと前向きに考えることにした。
 そういえば、いただいたベゴニア等も植え付けたから、完了は4件だった。予定にはなかった案件だったけれど。
 雨の予定でいたから、水やりをしなくてよいと思っていたのだが、思ったほどの水量ではなかった。水やりの時間も結構バカにならない。蚊の大群も寄ってくるし。一撃で3匹を倒すほどである。と、できなかったことを自然のせいにしたりして。


2013年7月23日(火)やわらかに膝をくずして

 町内の一部の会員の会合だった。町内会の諸々についての検討委員の決定や、懸案になっている町内会長の選出方法等についての協議会。なにしろ、クジで会長職を当ててしまった方が町内会を脱退するという地域なのである。
 出席するつもりだったけれど、直前にバトンタッチ。言いたいこともあったのだが、今回は静かにしておくことにしたのだった。この貸しは大きいわよと言われながら。
 参院選の投票率を大幅に上回る出席率だったようだ。投票に行かなかった人のご出席もあったのではないか。遠くの議員より、近所のみなさん。
 とりあえず、町内会長は来年も続投してくださるらしい。みなさん、ひと安心である。今年度、町内会を脱退したいという人はいらっしゃらないことだろう。めでたし。


2013年7月22日(月)ダビングはカセットテープに

 先日、某ピアノ演奏をリクエストされた、少し前まではお嬢さんだったと思われる方がいらっしゃった。ご要望にお応えし、プレーヤーのトレイのCDを交換した。ボリュームもアップ。「なんちゅう、ええ音だ。」とのご感想。
 流れてきた1曲目のタイトルを英語でおっしゃる。一般的には『愛情物語』という邦題の方が有名な曲である。よほどのフェイバリット・プレーヤーなのだろう。
 リアにマークが貼ってある車のなかでよく聴いていらっしゃるらしい。「えっ、カセットテープですか?」
 こんな曲を聴きながらの運転であれば、アクセルを踏み込みすぎて事故を起こしたりすることは滅多になさそうだ。


2013年7月21日(日)政治家の嘘に怒って

 カウンターにお座りの方が、ここのところ相撲も野球も選挙もおもしろくないとおっしゃる。
 ボクよりご年配の方のご意見だが、ボクはすでに相撲も野球も見ない。今回の選挙もさっぱりゆえ、速報を見る気もあまり起こらず、夜はたまっているDVDを物色してみた。選挙結果は新聞を見ればじゅうぶん。
 DVDケースの中に、本邦未公開作品があった。このような日に見るのに良さそうな作品である。
 ハッキリキッパリ頑固で偏屈なお年寄りが主人公。宗教に懐疑的な発言をするおばあさん。相撲にも野球にも関心はなさそうだ。教会で心を洗うより家を掃除したら?とか。
 教会で心を洗わないし家も相当乱雑な当方は、おばさんから厳しく叱責されそうである。でも、お友達になりたいおばあさんなのだった。
 よい開票の夜を過ごさせてもらった。


2013年7月20日(土)網戸を通し見る月の

 年代物のエアコンのせいか、わが家のものと同じような機械音がご近所から聞こえてくる。すでに日付が変わって1時間ほど経過したミッドナイト。もちろん、わが家のそれも相当うるさい。うるさくて眠ることができないと、同居人から苦情が出るほどである。
 それにしても、月の周りに虹がでていたように見えるさっぱりした今夜は、エアコンが必要なほどの暑さなのだろうか。珍しく、暑がりのわが家はまだ稼働させていないのだった。
 温度は25.5度で、湿度は43%。微妙なところだが、網戸を通し涼しめの夜風が入ってくる。とりあえず、これくらいは我慢できるからだのようだ。


2013年7月19日(金)小分けにされた封筒に

 よい音で聴いてみたいという若者のご希望がおありだった。ちょうど、夕方までしか営業できなかったアフターアワーズ。ご持参のCDやらブルーレイの視聴タイム。
 ふーん、こんな顔の皆さんなのか。
 ヘビメタ系の演奏をバックに歌う曲もあったけれど、昔懐かしのフォーク曲もつぎつぎ登場。なごり雪とか襟裳岬とか秋桜とか初恋とか。20代の皆さんには、新曲のようなものなのだろう。
 賑やかな曲には25cmフルレンジが最適だったようで、前に出てくる音にずいぶんびっくりされたようだ。
 聴きながら、通販で購入されたらしい生写真の入った袋を開封されている。子どもの頃のポケモンカードが少し大人になって、生写真に変わったのだろうか。LINEつながりらしい。
 オヤジのボクとは少しだけ趣味が違うけれど、それぞれが小さな世界で遊んでいるんだなあと思ったのだった。


2013年7月18日(木)焼き付けたい白いディスクに

 リージョンフリーのディスクがブルーレイで再生できないとか。どれどれ。「このディスクは操作できません」と表示される。しつこく再生ボタンを押してみると、「タイトルがありません」と表示される。
 自宅の、ほぼなんでも再生できる3000円ほどのDVDプレーヤーでちぇーっく。問題なし。パッチモンのようなプレーヤーだが、なかなかのぐっじょぶである。
 とはいえ、自宅のブルーレイでもやはり再生できなかった。コピーしたら再生できるようになるんじゃなかったっけ。
 ということで、1枚約10円のDVDに焼き付けてみた。
 あれっ、「このディスクは操作できません」と表示された。ごめんなさい。
 明日は、20円のディスクに焼いてみます。って、そんな話ではないのだけれど。


2013年7月17日(水)アクセルを軽く踏みたる

 急遽、河内に近い摂津国へ行かなくてはいけないことになった。午後1時の決定である。そんなわけで、出発は3時。
 ガソリンは片道分くらいしかない。補給しておこうと思ったら、いつのまにか因幡のGSは152円になっていた。高い。高速のSAで補給する事にした。のだが、加西SAは159円だった。摂津国に到着後してから補給する事にした。
 摂津は事故渋滞17kmの表示。ノロノロ高速。その高速道路を降りて発見した最初のGSは152円だった。結局、因幡と一緒の料金である。
 業務終了。帰りはスイスイ水曜日。11時には到着した。
 びっくりするような短時間での到着である。いつから因幡と摂津はこんなに近くなったのだろう。ガソリン価格が同じなのも道理であるような気がした。


2013年7月16日(火)どこにあるのか知らない人に

 お見送りしていると、「あらっエンジンがかからないわ。」とお嬢さん。キーをつけたままだったらしい。ラジオがオン状態。
 お安いご用。救援車をボンネットに接近した。ボンネットを開けてみたけれど、狭いフロントには格納されていない。Kカーのワンボックスタイプ。リアの荷室の床下にあった。
 救援車のエンジンを切り、故障車のプラスから救援車のプラス・マイナス経由で故障車のマイナスへ接続。
 エンジンをかけて故障車の始動を待っていると、一発点火。パチパチパチと拍手をもらった。滅多に乗らないせいでしょっちゅうバッテリーあがりする車に乗っているもんですから。
 その後、無事に帰宅のご連絡をいただいたのでした。


2013年7月15日(月)開くほど頭を垂れる

 ここのところの雨のせいか、花というか萼が開きすぎたせいか、いただいたアジサイの花の首が少し曲がっている。アルカリ性土壌にしてあるようで、濃いピンク色。
 ひとつひとつがバラのようにも見える。コサージュというガクアジサイの一種なのだとか。なかなか派手である。花の日持ちもよくて、長期間楽しませてもらっている。
 そこまでして呼び寄せたい昆虫があるのだろう。種の保存意欲が相当強いようだ。 
 稲穂だけでなく、紫陽花も頭を垂れるのだった。今だけ頭をさげる人もいそうだけれど。


2013年7月14日(日)持参しているかどうかを

 エアコンのない部屋での睡眠は疲れが十分にとれない感じ。いつもの部屋を出て、寝場所を探した。とりあえず、畳の部屋で眠ることにした。とはいえ、今度は寝具に難があり、快眠にはいまひとつ。お店で寝具を物色してみた。
 イタリア製はなにやらよい寝心地のようだ。とはいえ、高い。結局、国産のひとつにした。レジへ。若い男性である。
 なにも言わずに20%オフにしてくれた。えっ?
 その後、「うんちゃらパスポートのハガキはおうちに届いていますよね。」とおっしゃる。そうか、本日はなんちゃらパスポート対象日だったらしい。
 「あっ、ほにゃららパスポートは来ていますよ。」いや、本当に。
 お店のカードでの支払いだったから、すちゃらかパスポートは送付されているだろうという判断をされてのようだ。
 最初に届いていますよねと確認するのではなく、値引きした価格を告げてから念のためにという感じで言葉を添えるところが、にくい。通常価格を告げられても、われわれはなにも考えずにその代金を支払っていたはずなのである。現金支払いならどうだったろう等と思いつつも、連日のさりげない心配りにちょっと感心している。


2013年7月13日(土)お詫びにしては長文の

 ポストの底に宅配便の不在票があった。送り主は、先日、送付物を間違えられた会社名。見逃していたらしい。そうかぁ、くだんの商品はいちど不在だったのかと思いそのまま放置していたのである。
 ところが、その不在票分の送りものが届いた。扱っていらっしゃる商品とは違い、「菓子」とある。
 なかには、きれいな文字で丁寧なお詫びの書かれた便せんと、地元の銘菓の詰め合わせが入っていた。なんとなんと。もうすっかり終わったことだと思っていたのだが、まだオマケがついていた。しかも、お取り寄せしたいくらいのおいしいお菓子。
 たたみかけるような対応の早さといい、中身の良質さといい、プロの仕事ですねえ。決められた対応なのかも知れないけれど、なんだかファンになってしまいそう。
 配達の方をお見送りする際、前の道路を連呼カーが通りかかった。お願いする時だけじゃなく、そのあとも誠実にやってほしいよねえ等といらないことを考えたのだった。


2013年7月12日(金)西日の当たる砂地のなかの

 「ジャガイモがあついあついと言っとたけえ、掘っといたけ。あんたが掘りたかったもわからんけど、タマネギみたいに暗くなってから掘るっちゅうわけにいかんけえな。」
 御意。ありがとうございます。昨年と同じパターン。2年続けて、植え付けと収穫をする人間が違うというわが家のねじれジャガイモである。
 ひとり暮らしの80歳をこえたご近所のおばあさんが、ボクが喜ぶだろうと気をつかって掘ってくださる。道ばたの草刈りでも雪かきでも、もう高齢なのだからお止めになればよいと思うのだが、生きるモチベーションは、近くの人に喜んでもらうということなのだろう。
 手をかけていないから大きなジャガイモでもないが、いま掘りジャガイモのベイクドを今年も食べることができた。ありがとうございました。
 来年もねじれが続くといいな。


2013年7月11日(木)送る相手を間違えて

 送付状には4.3kgと書いてあるのだが、実際の商品は1.6kgだった。どちらかが間違っているのだとは思うけれど、自分で頼んだものではなくギフト。めでたく定年退職されたので、今年はサイズダウンかも知れないね等と失礼なことを思ったりもしたのだった。
 熨斗に書かれている名前も少し違う。念のため、会社へ電話をしてみた。調べてもらったところ、今回の注文も例年通りの4.3kgだったようだ。
 間違えて送った商品は送り返さなくてもよいし、直ちに注文通りの商品をお送りしますとのこと。それが昨日のこと。本日お昼時に、その商品が届いた。丁寧なお詫びのお手紙とともに。礼状でも書きたくなるような速やかな対応である。ありがとうございました。


2013年7月10日(水)萎えている蔓をつたって

 ゆっくり休む予定の日であるが、昼ご飯抜きで、からだを使った労働にいそしんだ。5時間連続。汗がこぼれるぜ。
 休息も水分もとらなかったけれど、まっいつもと同じようなものだろうと思っていたのである。が、歳のせいかそれなりに消耗していたようである。なんだかフラリ。熱中症の手前というのはこのようなものかと思ったのだった。
 そんなわけで、夕方からは水分取り放題。自分だけでは申し訳ないので、鉢や庭木にもたっぷりやった。
 最後はビール。あんなにに水分をとった後なのに、うまい。というようなことしか書けない夜。


2013年7月9日(火)音楽を感じることが

 ぬるめのジャズを流していたのだが、モーツァルトのソナタの方がいいんじゃないですかと、カウンターに積んでいたピリスの1枚をお持ちの方が。
 静かな時間に聴くにはよいのだが、お昼時は皆さん会話もおかずである。ピアノとフォルテが繰り返されるような演奏より、音の強弱があまりない演奏の方がよいと思うのである。
 そんなわけで、勝手に折り合いをつけさせてもらうことにし、ジャズふうモーツァルトにさせてもらったのだった。
 まっ、音楽というよりはBGM。
 音楽は食事の後でどうぞ。


2013年7月8日(月)ムードをつくるきっかけの

 「カーメン・キャバレロのCDはないだか?」
 ちょっと前までお嬢さんだったと思われるお姉さまによばれておうかがいすると、そんなご質問。
 「懐かしい名前ですねえ。レコードは1枚あったと思いますけど、大きなステレオがあった時代に。低音がボンボンとやけに響くステレオでしたね、昔は。ステレオの音というのはそんなもんだと思っていましたよ。まっ、なにはともあれ、キャバレロさんのCDは、買った覚えのないことを確実に覚えています。すいません。」
 「さぁ、昔はよー聴いとっただが。ここで聴けるようにしんさいな。」
 御意。
 無駄にページを増やした分厚いLP盤が昔はあった。ムードミュージック系。キャバレロさんとかポール・モーリアさんとかだったような。その後、ゴミ扱いをされたおうちが多いのではないか。というか、キャバレロさんのLP盤はわが家のどこかでカビを育てていると思うな。


2013年7月7日(日)ほほえみを絶やさずいれば

 「スマイル好きなんです。」
 クラプトンさんの『461オーシャン・ブールヴァード・デラックスエディション』を流していた夜。
 「モダン・タイムスがお好きだったんですか。」
 「テレビドラマで使われていたことがあったんです。」
 残念ながら、知らないドラマ。エルビス・コステロさんのボーカルだったらしい。
 「最近は、ロッド・スチュワートさんのもありますよ。ナタリー・コールさんのは、どこにあるか相当探さないと出てこないと思いますけど。」
 そんなこんなで微笑んで過ごしていたら、夜中に星がきれいに見えるようになった。少しばかり願ってみた。


2013年7月6日(土)「て」はバックする要素なり

 「わぁ、びっくり。ちょうど今電話をかけてお願いしようと思っていたところなんだよ。」
 絶妙のタイミングでドアが開いたのだった。しかもいちばん馴染みがあって、無理が頼めるゆうたくん。さっきここにやって来たばかりで、きょうはここにいない予定の日。電話をかけてから、自宅で待っていようと思っていたのである。
 そんなわけで、「これをお願いできる?」と言ったら、「あっ、大丈夫ですよ。武器を持ってきます。」とのこと。
 無駄に待つ時間がなくて、ありがたくも最短で仕事のひとつを終えることができた。
 冷たいものでもどうぞ。なにか流そうか?
 「ももクロって知ってますか?」
 うーん、そうだったのか。


2013年7月5日(金)エノコログサの穂のでる前に

 水まきをしていると、お嬢さんが近づいて来られた。ふたりも。フレンドリーというか、時々敬語抜きの友達感覚で話をされる。いつか友達だったことがあるのかも知れない。
 文庫本をあげましょうかとおっしゃる。来るものくださるものは拒まず。と思いつつ見れば、以前ももらったことのある一冊。
 あっ、それ以前にいただきました。読んでくださいましたか?いや、まあなんというか。ごにょごにょ。
 平日の10時過ぎに熱心なことである。
 ボクも教祖だったんですよ、かつては。教祖を疑え、教祖を疑っている自分を疑えというのが教義の第1条だったんです。教祖の方が信者にお金を払っていたのに、いつの間にか信者は家を出てしまいましたよ。
 あきれてお帰りになった。


2013年7月4日(木)独立の記念日の朝

 雨に濡れていたけれど、朝顔のかたちをした花が開いていた。ぐっじょぶ。とりあえず、今年2番めに咲いたアメリカ生まれ鳥取砂丘育ち朝顔をいち枚。なにしろ独立記念日。
 国産や、琉球はまだのようだ。
 ご近所には、朝鮮朝顔の咲いているおうちもあった。小さいけれど、赤くてきれい。火曜日にお寄りいただいた方のおうちである。今度お会いしたら、種を頼んでみることにしよう。朝顔の国際交流。
 そういえば、今年のいただきものにアジサイの苗木もあった。どんなアジサイの花が咲くのかと思っていたのだが、さすが人にあげる自信のアジサイ。バラのようなピンクの花をもつアジサイだった。今が挿し木の季節だとか。
 来週の目標はアジサイの挿し木。


2013年7月3日(水)花のかたちをたもてない

 今シーズン最初のアサガオの開花日だったようだ。砂丘近くにやってきたノーリアンズブラックもすでに8世代め。もうすでに「いなばっこ」というか、こぼれ種であちこちに芽を出しているから帰化植物と言ってもよさそうだ。昨年の開花日は6月13日だったらしい。今年はずいぶん遅い。
 そんな最初のアサガオの花をきちんと見ることができたかというと、残念ながら見たときのアサガオはボロボロの状態だった。なにしろ風が強い朝だったのである。花のかたちをたもてないほどの強風。せっかくの初開花も風の知ったことではないのだった。
 さいわい明日も開花しそうなつぼみがついている。明日はやわらかな風でありますように。


2013年7月2日(火)近づいてくるサイレンの

 昨晩も今夜も、救急車のサイレンが近くまでやってくる。とりあえず、道路まで出てみるのだが、わが家の前の通りには救急車は停まっていない。ご近所の別の筋のようだ。
 高齢者のひとり暮らしの方がご近所には多い。ほんとうに多い。
 午後9時には明かりの消える80歳の方がお住みの家や、0時頃でも部屋が明るい94歳のひとり暮らしのおうち。真夜中に、読書や俳句をつくることがお好きなのだとか。自分で料理をつくることは、頭を結構使うから、認知症予防などにもよいとおっしゃる。
 食べ物をいただいたり、こちらからちょっとしたものをお届けしたりしながら、安否確認というかコミュニケーションをとらせてもらっているのだった。
 ひとり暮らしの方が倒れたら、だれが救急車を呼ぶのだろうと思うのである。


2013年7月1日(月)近づけば音の途切れて

 ここのところ、ソフトを立ち上げると、「アプリケーションデータに書き込み権限がありません。管理者に連絡してください。」というメッセージが現れ、手のつけようがない。だれですの、管理者って。ほんとに。しかたがないから、とりあえず別のユーザーで入らせてもらっているのだった。
 さて、わが家の異音の大本はどうも生命体と思われる。夜はまったく静かなのだが、朝になると機械音のような音が続いていて、音に接近すると、断続的な異音に変わるのである。
 なにかが住み着いているように思われる。おそろしいことである。鈴虫くらいならよいのだが。
 出勤前のトラブルはその後の業務に影響しそう。とりあえず、探索は次回休日のお楽しみということにしている。


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