「イノセンス」

 前作、10th Album" Sweet Ten Memory "のレコーディングの際に、fu^niyanの強い希望で、番外のアルバムに納められていた「ナンセンス」をカバーし収録しました。今回のアルバムに納めるための曲創りを始める時に、最初に思い浮かんだのが前作の「ナンセンス」の続編を創ってみてはどうかということでした。「ナンセンス」は今から15年以上前の'81年に創作したもので、崩れゆく時代の男女の愛に対抗する昔気質の男の悲哀と葛藤、を描きましたが、それは世相を映し込んだものでもありました。
 「世相を映す」というテーマのもとに、三部作の組曲にすることを思い立ち、この歌には時代の大きなうねりの中で精神を病んだ人々を臨床心理士の視点でとらえ、精神の健康回復の源種を「イノセンス(無邪気さ)」に求めながら、カウンセラーと共に克服していく過程を歌い込んでみました。非常に抽象的に描かれていますから、そのカウンセリングルームでの情景を思い浮かべていただくにはやや難解かも知れません。ごめんなさい。
by Yacco



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