色作りを教える=後編=

こんなにたくさん、参加してくれました。

 

 12月31日、再び「クメール伝承織物研究所」へ

 森本さんのはからいで、近くの小学校で教えることができるようになったとのこと。私は今回は教える人から外れて、クメール伝承織物研究所の周辺をゆっくり見て回るつもりで出かけた。

 小学校の前を通ると・・・人っ子ひとりいない。ひょっとして学校、休み??研究所に着くと、おりしも従業員の年末のお楽しみ、大福引き大会が始まろうとしている。「いやぁ、学校が休みだってこと、うっかりしてて・・・」と森本さん。「それじゃぁ、従業員のお子さんたちに集まってもらって教えましょう!」どんな状況でも、対応してしまえるキミ子方式ってすごい!いやいや、キミ子先生ってすごい!そしてそれに応じてくれる森本さんも、これまたすばらしい。

                 

              

  決まると行動は素早い。あれよあれよというまに、土間にござが敷かれ、またまた水を汲みに走るもの、画用紙を切るもの、パレットに絵の具を搾り出すもの・・・

 わやわやとあっちからもこっちからも、出てくる出てくる、たちまち土間は子どもだらけ。大人たちもなんたが興味深そうに遠巻きに見ている。若い人たちが大音量で音楽を鳴らし始める。「ここでイベントやってますよ!ちょっと寄ってって!」とご近所にお知らせするのだそうだ。

 かくして、「色作り第2段」は始まった。こうなったらもう「私、今日は教える日じゃないから・・・」なんて、言ってられません!

またまた「this color・・・&this color &water mix・・・・」「アチャ!(すばらしい!)」「バーン!(OK!)」すっかり、教える人になってしまっていた。子どもたちが熱中すると、親たちもじっとしてられないのは、どこの国も同じかな。子どもの手をとって一緒に描き始める。子ども以上に、本当は自分が描きたいのかもしれない。