観光ツアーでは行かないと思えるロンドンの魅力などをご紹介します。順不同
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LVは一辺が100m程度の三角形をしているエリアで、案内看板には「This charming, hidden part of London makes the junction of the Grand Union and Regent's canals.」と解説してある。 |
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そう、LVは、まさしく“チャーミング”で、滞在した1週間に3回訪れてしまった。2回は“朝飯前”に、そして、10時始発のボートに乗るために。結局、初恋のようなもので、すっかり魅せられてしまったのです。 緑の多い高級住宅地、整備された庭園、水辺とボート・水鳥、そして、静寂さ・・・。 |
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LVの周囲をゆっくり歩き、ベンチに座し、東側に隣接する庭園に親しんだ。ガーデナーが掃除機の逆の仕組みとなる器械で、歩道の落ち葉を周囲に飛ばしていた。そう、落ち葉を袋詰めにして排除するのではなく、土に戻す作業です。 |
各住宅前のイングリッシュ・ガーデンは、何れも個性的で、各種の春薔薇などが咲き誇っていた。まるで、覗き見するがごとくに写真を撮りつつ散策した。2回の“朝飯前”散歩は各々30分程度に留まったが、珠玉のひと時だった。 イングランドには、山が無い。ロンドンは中心部を流れるテムズ川の北側が高く、丘の名称を抱いている景観の良い場所(リージェンツパークの北側に連なるPrimrose Hill 標高78m)もある。産業革命以前、石炭などを運ぶのに運河が用いられたが、要所に水門が設けられ、舟を移動させていた。運河に平行して設けられた側道(towpath)を、人力でロープを用いて曳いた歴史がある。今では、運河には、生活を楽しむボート、観光用ボートが係留され、ときに行き交い、側道は散策・ジョギング用に活かされている。そう言えば、早朝、パディントンに向かう運河側道を通勤の人も歩いていた。 LVからカムデン・ロックの間は、メインがリージェンツ・パーク(ロンドン紀行3)の西・北に沿っていることもあり、〔リージェンツ運河〕と紹介されているが、運河全体がグランド・ユニオン運河と総称される。 Bing地図の航空写真で、運河を西にたどると、大きく迂回しながら、都市部から田園地帯を経て、テムズ川に近づいていく。テムズ川との合流地に近づくにつれて、水門が連続する。2つの水門で、ボートを閉じ込め、上・下流の水位を調節しつつ、上り・下りしていくために欠かせない機能です。グランド・ユニオン運河とテムズ川の合流地点は、世界遺産キュー・ガーデン(続ロンドン紀行.本会報No.392.p.50-54)界隈にあり、LVからここまでの総延長は十数km、いや数十kmに及ぼうか・・・。 |
勿論、観光で巡り得る距離・時間ではない。個人所有のボートで休日を費やし、おそらくはボート等で宿泊し、やがて、水門を通過しながら、係留地に戻るということなのだろう。 屋根にカヤックを積んでいるボートもあったが、テムズ川で漕ぐのだろうか・・・。小生が漕ぐ、膨らませるゴム製のカヤックとは全く比較にならない。自由になるお金、時間の違いが大きいことなどをも思いつつ、地下鉄駅 WARWICK AVENUE に戻った。駅名“並木道”の通り、大通りの両側と分離帯に設けられた木々の緑、青空と教会の尖塔、飛行機雲が懐かしい。 Little Venice - charming, hidden part of London. I Love London! |
(2011/10/4 up) |
◇ 以上は、鳥取県東部医師会報の[随筆]欄(第396号 p. 38-40 2011年11月号)の内容です。 |
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