金属材料
自費の治療で使う金属は、保険診療で認められている金属に比べるとその精度が格段に高く、また貴金属(金、白金)の含有量が多い分生体に対する害が少ないものです。とは言うものの、純金ではその強度が実際の歯よりもやわらかく口の中では機能しません。そこで、他の金属と混ぜた合金を使います。
自費の料金は高いような気がすると思いますが、現実には保険の範囲内で行う方が無理があるのが歯科の人工物です。
歯牙の修復を行うにあたっては、なるべく精度が高くなるべく硬さが歯牙に近いもので、なおかつ審美的にも高度なものを考えて自費の診療を行っております。
保険診療ではできない施術については止む無く自費で全額ご負担いただくこととなります。
詳細な内容につきましてはその都度説明させていただきますので、お尋ねください。
当院で使用している金属材料
GA
14K(純金58%含有)の合金。保険の金属に比べると精度が高い。
G
18K(純金75%含有)の合金。GAよりさらに精度が高い。
ハイブリッド
ガラスとプラスティックのハイブリッド材。(歯の色に合わせて作ります。)ガラス単身に比べるとやや摩耗性が劣る。
IPS
ガラス材を鋳造するもの。
メタルボンド
金属にガラスを焼き付ける方法。
硬質レジン
金属のかぶせの見える部分に固いプラスチックを焼き付ける方法だがやや古い。
それぞれの修復方法と材料別の料金
インレー
歯の一部分が崩壊した時に使う一部分のかぶせ
例:保険適用の金銀パラジウム合金(金12%)(左)と自己負担のハイブリッド(右)
小さな奥歯 |
||||
---|---|---|---|---|
面のみ |
含む |
含むもの |
||
全部被覆冠
ブリッジ
歯全体を覆うタイプのかぶせ
例:ハイブリッド(左)メタルボンドセラミック(右)
※ブリッジ(連結)の場合は、土台になる歯の数により料金を決定します。
義歯
全部または一部分の歯を失ったところに入る取り外しの入れ歯
保険診療の義歯は全体がプラスティックで出来ていますが、自費の場合精度を上げる、そして違和感を少なくするという目的で一部分金属の義歯を作るようになります。使用する金属には、コバルトクロムと金属アレルギーの出にくいチタンがあり ます。
樹脂製のバネの入れ歯「ノンクラスプデンチャー」
金属のバネがない、薄くて軽い弾性義歯です。料金は金属床義歯に準じます。全ての症例に適するわけではないので、都度相談させていただきます。なお、後の修理や裏合わせはできません。
写真左:部分入れ歯・アセタルクラスプ・アセタル樹脂を歯肉色に着色
写真右:部分入れ歯・アセタルクラスプ・アセタル樹脂を白色に着色
矯正
矯正の費用については採用する治療方法により異なります
当院の治療法については大きな分類で床矯正装置とエッジワイズまたはデーモン矯正装置に分けられます。床矯正装置は自分で取り外しをするタイプの矯正装置で、1〜4本の少数の歯の矯正に使います。
エッジワイズまたはデーモン矯正装置は自分で取り外せない、全額にわたる矯正装置です。
矯正料金は調整料などすべて含みます
ホワイトニング
ホームホワイトニング
診療室で強い薬を使用するホワイトニングにはまだいろいろな問題が潜んでいると解釈していますので、当院では行ってません。が、患者さんご自身がご自宅で行うホームホワイトニングは薬剤の強度も低いので行っています。